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フィリピン地裁が中国漁民9人に有罪判決、違法操業で罰金1.1億円

2014年11月26日(水) 13時18分(タイ時間)
【中国】中国漁船による絶滅危惧種ウミガメの密漁をめぐる事件で、フィリピン西部パラワン州の地方裁判所は24日、船員9人に有罪判決を下した。

 身柄拘束を解く一方で、総額93万米ドル(約1億1000万円)の罰金を科す。1人当たり10万3000米ドルに設定。フィリピンの「漁業法」違反で1人当たり10万米ドルあまり、野生動物捕獲罪で1人当たり12万ペソ(約31万5000円)の支払いを命じた。

 被告9人は今年5月、スプラトリー諸島(南沙諸島)でフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあるハーフムーン礁(半月礁)の近海に侵入。希少ウミガメ約350匹を密漁したとされる。

 9人は罪を認めない立場。裁判所の判決に不服を申し立てる構えだ。

 中国外交部も同判決に異議を唱えている。「半月礁を含む南沙諸島一帯は疑いなく中国領」と主張。「中国漁民に対するフィリピン政府当局の行動はすべて違法で無効」とするスタンスを改めて強調している。船員9人の解放、漁船の拘留解除を要求し、中国人民の生命と財産、安全を守るよう要求。類似事件が発生しないようフィリピン政府に求めた。

 ハーフムーン礁はスプラトリー諸島の環礁の一つ。パラワン島から約100キロメートル沖に位置する。漁業資源が豊富なことで知られ、停泊地や避難港もあることから、中国の漁船はよくここで漁を行っているという。

 中国漁船の違法操業をめぐっては、日本や韓国などでも問題となっている。日本では、小笠原諸島や伊豆諸島の海域に大量侵入。「赤サンゴ」採集を目的に、一時は200隻を超える漁船群が流入した。違法操業が取り沙汰された今年10月以降、すでに船長数人が海上保安庁の取り締まりによって逮捕されたとみられる。
《亜州IR株式会社》


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