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タイ深南部の兵士6人死傷事件、5人に死刑判決

2014年11月28日(金) 14時55分(タイ時間)
2012年の襲撃事件の画像
2012年の襲撃事件
写真提供、Cathay Mee
【タイ】2012年7月にタイ深南部パタニー県でタイ軍のパトロール隊が襲撃され、兵士4人が死亡、2人が重傷を負った事件で、パタニー県裁判所は26日、殺人罪などに問われた被告のタイ人男5人に死刑を宣告した。

 死傷した兵士はバイク3台でパトロール中に、ピックアップトラック3台に乗った男十数人に自動小銃などで撃たれた。犯人グループは兵士が所持していた自動小銃などを奪い逃走した。襲撃の様子は防犯カメラに捉えられていた。


〈タイ深南部〉
 マレーシアと国境を接するタイ深南部(ナラティワート県、ヤラー県、パタニー県の3県とソンクラー県の一部)には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、約100年前にタイに併合された。タイ政府は同化政策を進めてきたが、現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語を話せない人も多い。タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域で、行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルにとどまっている。
 深南部のマレー系イスラム教徒住民によるタイからの分離独立運動は断続的に続き、2001年から武装闘争が本格化。2004年4月には、警察派出所や軍基地を襲撃した武装グループをタイ治安当局が迎え撃ち、1日で武装グループ側108人、治安当局側5人が死亡した。同年10月にはナラティワート県タークバイ郡で、住民の逮捕などに反発したイスラム教徒住民3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局による発砲などで7人が死亡、約1000人が逮捕され、逮捕者のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。両事件でマレー系イスラム教徒住民のタイ政府への反発は強まった。
 タイ政府は常時10万人以上の兵士、警官を深南部に送り込み、力で鎮圧を図ってきたが、現在も連日、銃撃、爆破、放火事件が起き、事態が改善するめどは立っていない。武装勢力と治安当局の抗争による死者は2001年からこれまでに約6000人に上る。
《newsclip》

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