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中国:汚水400トンを長江に垂れ流し、違法銅粉工場を摘発

2014年12月3日(水) 12時20分(タイ時間)
【中国】銅粉生産後の汚水を私設の雨水パイプから垂れ流し、長江に直接排水したとして、江蘇省南通市警察はこのほど、関係者11人を逮捕した。排水された汚水は400トン余り。これに伴う損失額は218万人民元に上るという。澎湃新聞網が1日付で伝えた。

 化工業界で長年、ビジネスを手掛けてきた主犯格の馮(52)は2011年ごろから、南通市の顔料メーカーである亜太顔料の工場を借りて、生産設備を設置。銅を含有する酸性水や炭酸ソーダ水などを購入し、加工後、銅粉を生産していた。

 規定によると、これらの業務は工商行政管理局で営業許可証や危険廃棄物の取り扱い許可証などを申請する必要があるが、馮はいずれも取得せずに工場を運営。加工の工程は非常に簡単で、労働者2人が必要なだけ。馮によると、当初は儲けも少なかったが、昨年末ごろ、同郷の2人と銅粉を再加工して酸化銅を生産する第2工場の運営を始め、うち1人が銅粉生産の技術を持っていたことから事業がうまくいき始めたようだ。

 銅粉の市場価格は1トン当たり2万人民元程度だが、これを加工し酸化銅にすれば、3万6000人民元になる。馮らは、販売価格を市場価格より若干安めに設定し、銅粉は上海市や浙江省に、酸化銅は河南省の工場に向けて販売。短期間のうちに数百万人民元の利益を得ていた。

 南通市警察は今年4月、工場に関する情報を入手。同14日、同市開発区にある亜太顔料そばの工場に捜査当局が踏み込んだ。関係者によると、入り口付近に足を踏み入れるとものすごい刺激臭が漂っていたが、労働者数人は何の防護措置もない状態で、作業に当たっていたという。

 工場内の大型のドラム缶15個、固定廃棄物の山3つなどから流れ出る泥は、いずれも国家基準を上回る毒性を持ち、非常に高い危険性があるとの結果が出ている。

 海門や呉江、浙江省などの出身の容疑者、姚、李、周、藩なども逮捕された。彼らは、危険物を複数の加工メーカーから買い取り、銅を含有する酸性水や炭酸ソーダ水、汚泥など計約2000トンを馮に売却したとされる。
《亜州IR株式会社》

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