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中国:各地で銀行不良債権比率が悪化、山東や天津など深刻

2014年12月3日(水) 12時20分(タイ時間)
【中国】中国の複数エリアで商業銀行の資産が劣化しつつある実態が分かった。山東省、天津市、雲南省、広西チワン族自治区などで悪化が目立ってきたという。証券日報が2日、各銀監局の公表データをまとめる形で伝えた。

 山東省では、今年9月末の銀行不良債権が年初比で283億6000万人民元増の931億6600万人民元(約1兆7928億円)に膨らんだ。不良債権比率も9カ月で0.43ポイント高い1.78%に上昇(悪化)している。なかでも中小企業銀行の保有するリスク資産の膨張が目立つ。9月末時点で年初比2967億2800万人民元増の2兆1430億4100万人民元に拡大した。不良債権の額も123億1300万人民元多い361億4400万人民元に増加。9カ月で不良債権比率が0.40ポイント高い1.69%に上昇した。中小企業向けだけでなく、一部の大手企業向けの貸出も不良化している。

 天津市の状況も楽観できない。銀行不良資産の総額は、1~9月にかけて71億8400万人民元積み上がった。全体で234億4800万人民元(約4512億円)に上る。不良債権の比率は3四半期連続で悪化。9月末時点で年初比0.22ポイント高い0.91%に達した。
 雲南省の銀行不良資産も増大する傾向がある。1~9月にかけて29億6400万人民元増加し、総額で174億300万人民元(約3349億円)に上った。不良債権比率は0.08ポイント高い0.96%。

 広西チワン族自治区の不良資産も、9カ月で25億4900万人民元多い219億1300万人民元(約4217億円)に拡大した。第3四半期末の不良債権比率は、前四半期比で0.12ポイント高い1.38%に悪化している。預貸比率に関する旧規制にも抵触。9月末時点で75.48%に達した。域内商業銀行の預貸比率は、当局がこれまで規制していた75%を突破した形となる。銀行の預貸比率規制に関して、当局は柔軟性を拡大するスタンス。実体経済に向けた資金供給を一時的に優先する立場だ。
《亜州IR株式会社》

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