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中国:海外逃亡犯の逮捕作戦「キツネ狩り」、過去4カ月で335人逮捕

2014年12月8日(月) 12時24分(タイ時間)
【中国】中国公安部が今年7月から着手した海外逃亡犯を逮捕する「キツネ狩り2014」が一定の成果を上げている。

 中国共産党・中央紀律検査委員会(中紀委)のオフィシャルサイトによれば、過去4カ月余りで、335人の身柄を拘束した。逮捕されたのは汚職官僚や重大な経済犯罪の容疑者。うち154人が自らの意志で帰国・自首している。公安部、外交部など4部門は今年10月10日、「海外逃亡する経済犯の自首を促す通告」を公布。12月1日までに自首したものに対しては、処罰を軽減する旨を通達した。

 これを受けて、過去2週間以内に自首した容疑者は28人に上っている。335人の逃亡先は米国、カナダ、スペイン、日本、ベルギーなど57カ国・地域に及ぶ。逃亡先では米国がもっとも多く汚職官僚7000人余りが潜伏。米国に持ち出された不正資金は3360億人民元(約6兆5471億円)に上る。米国に逃亡した官僚の出身地域別では、広東省が1640人(1550億人民元)でトップ。以下、福建省が480人(365億人民元)、上海が206人(250億人民元)、山東省が352人(150億人民元)と続く。

 335人中、逃亡期間が10年を超える容疑者は20人を上回り、最長者は16年だった。ただ、今回逮捕された汚職官僚の中には、重要指名手配人物は含まれていない。例えば李鵬・元首相の寵愛を受けた国家電力公司の高厳・元総経理(吉林省省長、中共雲南省委書記も歴任)も例外ではない。高元総経理を巡っては、中共雲南省委書記時代にタバコ販売を巡る汚職事件などに関与したとされるが、02年9月にオーストラリアに逃亡している。

 中紀委が2010年に公表した資料によれば、過去30年間で国外に逃亡(出国)した汚職官僚(共産党高級幹部、公安・司法関係者、国有企業の経営幹部・海外駐在員など)は約4000人に上る。持ち出された不正資金は500億米ドル。一方、中国社会科学院がまとめたレポートではさらにその数が膨らむ。90年代中期から2008年までに、国外に逃亡(出国)した汚職官僚は総勢1万8000人。持ち出された不正資金は8000億人民元(10兆7600億円)に上り、中紀委のデータを大幅に上回っている。
《亜州IR株式会社》


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