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中国:死刑執行されたモンゴル族少年、18年後に再審無罪が確定

2014年12月17日(水) 13時21分(タイ時間)
【中国】18年前に強姦殺人事件で死刑判決を受けて、すでに刑が執行されたモンゴル族の少年(呼格吉勒図さん、当時18歳)の再審理で、内モンゴル自治区高級人民法院(裁判所)は12月15日、冤罪と認定し、逆転無罪とする判決を下した。複数の中国メディアが15日付で伝えた。

 呼格吉勒図さんは1996年4月、内モンゴル自治区の紡績工場の女子トイレで、被害女性を強姦後、首を絞めて殺害したとして逮捕され、死刑判決を受けた。事件発生からわずか62日後の6月に刑が執行された。ところが2005年になって、別の連続強姦殺人事件の犯人として逮捕された趙志紅・被告が同犯行を自供した。これにより、呼格吉勒図さんの冤罪の可能性が浮上。息子の無実を訴え、両親が約10年にわたり、再審を請求していた。

 再審無罪の理由として、同裁判所は呼格吉勒図さんの供述と検視報告書で、殺害方法や被害者の特徴などが一致していない。例えば報告書には「死体の後ろの壁に大量の血が見られる」とあるものの、呼格吉勒図さんは口を塞ぎ首を絞めたと供述。供述では被害者は長髪・直毛だが、報告書では短髪・パーマであるなど。また血液検査などDNA鑑定の結果も不確定で、呼格吉勒図さんの犯行を裏付けることはできなかったと説明した。

 一方、裁判所は呼格吉勒図さんの家族に謝罪し、賠償責任に応じるようだ。最近では妻殺害で有罪が宣告され17年間服役していた男性が再審の結果、逆転無罪となった例(13年8月)などがあるものの、死刑執行後に原判決が覆るのは極めて異例という。
《亜州IR株式会社》


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