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中国:河川水に「抗生物質」汚染、広州で高濃度

2014年12月27日(土) 12時46分(タイ時間)
【中国】中国各地の地表水サンプルを調査したところ、多くのエリアで「抗生物質」の量が基準値を超えている実態が分かった。

 中央電視台と専門家が今年10月末から11月初めにかけて各地を訪問。東北、華北、華東などの水源地、排水溝、製薬企業、畜産・家禽農家などの周辺部の水を集めた結果判明したという。

 中央電視台は南京市鼓楼区の水道水を分析。1リットル中にアモキシリン8ナノグラム(ng)、6-アミノペニシラン酸が19ngずつ含まれていた。

 このほか、瀋陽の薬品工場の付近からも、基準を超える抗生物質が3種検出された。

 北京師範大学・水科学研究院の王金生・副院長によると、長江、黄河、珠江、遼河などの主要河川で抗生物質が相次ぎ検出された。なかでも広州市を流れる珠江の状況は特に深刻。1リットル中の含有量は、エリスロマイシンで460ng、スルファジアジンで209ng、スルファメサジンで184ngに達していた。先進諸国が安全基準とする100ng以下を大きく超えている。

 一方、給水企業側は「飲料水に影響は及んでいない」とする立場。広州市自来水公司は「自社の取水口が広州エリアにない」と説明したうえで、「取水口は東江、西江、北江に分布させている」と補足した。国が定めた106項目の安全基準をすべて満たしているという。

 専門家によれば、抗生物質が河川水などに混入する要因は主に3つ。◆ヒトに投与された抗生物質が自然界に排出されたため、◆水産養殖、畜産・家禽農家の飼料に含まれたものが流出したため、◆薬品工場の汚染水が排出されたため――などがある。抗生物質の乱用も大きな問題だ。中国で使用・販売される各種医薬品上位15品目のうち、10種は抗生物質という。
《亜州IR株式会社》


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