RSS

中国:ルーブル急落で“温州商人”も誤算、損失計上相次ぐ

2015年1月5日(月) 02時39分(タイ時間)
【中国】ロシア通貨ルーブルの為替レート急落が“温州商人”の懐を冷やしているようだ。

 ロシアと取引関係を有する温州市企業は1664社に上る。出荷先通貨の急落に見舞われるなか、損失覚悟で商品を捨て値で処分する例も散見されるという。現代金報が29日付で伝えた。

 浙江省沿海部の温州市では、靴製造が盛ん。靴商品の輸出額で、ロシアはEU、米国に続く3番目のエリアだ。2013年通年の対ロ輸出額は、8億人民元(約155億円)を超えている。注文に応じて米ドル建てで出荷している業者はルーブル安によるダメージが比較的軽微。半面、自社で商品を持ち込んだ場合、購買力が急ピッチに低下するなかで原価割れ販売に迫られるケースもある。売り惜しんで倉庫に預けた場合、保管料もかかってくるため、早期の現金回収を強いられるからという。

 このほか温州市では、アパレル、自動車部品の輸出も苦戦。今年30歳になった温州ビジネスマンの謝さんは、6月にアパレル工場に依頼して3万着あまりの羽毛衣料を生産し、11月初めにモスクワ市南東部のリュブリノ市場(通称アジア市場)に持ち込んだ。ただ、今年下半期のルーブル安が響いて、瞬く間に200万人民元の損失が出たという。

 別の人も同様に損失を被った。リュブリノ市場に進出した温州業者は、革製品、パンツ、羽毛衣料を扱う商人だけでも200軒を超える。損失が1000万人民元を超えた商人もいるという。

 温州市は商才に長けた中国ビジネスマン、“温州商人”の故郷として知られる。家族や親戚間の結びつきが強く、1人が良い収益チャンスを見つけると、一族がそろってその投資に乗り出す傾向があるといわれる。不動産取引や金投資を比較的に選好する。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報