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中国:立ち退かない住民に「エイズうつす」と脅迫、開発業者を逮捕

2015年1月6日(火) 13時04分(タイ時間)
【中国】住民の立ち退きを進めるために、エイズ患者を動員し「立ち退かないとうつすぞ」などと脅したとして、河南省南陽市政府はこのほど、同市で不動産開発業を営む主犯格の5人を拘束したと発表した。

 開発業者が計画する不動産プロジェクトに関わる地元当局の土地収用担当幹部ら4人の処分も決めている。京華時報が5日までに伝えた。

 同市政府によると、開発業者が立ち退き作業を進めるために雇った人員がエイズ患者6人を集め、立ち退きに応じない地域に派遣。ペンキで「エイズ立ち退き隊」などの文字を書いて家の壁に張ったり、また家に鋼球を打ち込んで窓ガラスを割らしたり、患者である証明書を見せたりして脅したという。

 この地域は2011年末に立ち退きの対象となった。地域関係者が立ち退きを求めに来たものの、話し合いがうまくいかず住民の一部がこれを拒否。計58世帯のうち数年前に10世帯余りが、「エイズ立ち退き隊」が来てからは半月でさらに10世帯余りが引っ越している。

 立ち退きを拒否した住民は水道や電気を止められるなどの嫌がらせを受けており、中には暴力を用いた脅しを受けた住民もいるという。関連部門に現状を訴えた住民もいたが、逆にさらなる脅しにあっている。

 同地域を含む古い住宅地一帯の再開発プロジェクトは11年11月に認可を取得。南陽市の不動産開発業者が住宅のほか商業施設を開発することになっている。ただ開発計画の許可証はあるものの、土地の使用や用地計画、工事の許可など関連手続きは一切行われておらず、後回しになった手続きを進めている段階という。

 立ち退きの対象となった住民の1人は「立ち退きを拒否しているのは、プロジェクトに必要な手続きが行われておらず、将来的に立ち退き先の住宅が手に入らない可能性もあると聞いたからだ」と明かした。

 この件をめぐっては、開発業者が当局関係幹部25人に対し、春節(旧正月)に向けた「紅包(お年玉)」と装った賄賂を渡したことも分かっており、いずれも処分されている。
《亜州IR株式会社》


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