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2014年のタイ深南部テロ 件数・死者が2004年以降最少

2015年1月14日(水) 03時33分(タイ時間)
昨年12月にタイ深南部を訪れたプラユット首相の画像
昨年12月にタイ深南部を訪れたプラユット首相
写真提供、www.thaigov.go.th
【タイ】タイ国立ソンクラーナカリン大学(パタニー県)タイ深南部情勢監視センターによると、2014年にタイ深南部で発生したテロ事件は793件、死者330人、負傷者663人で、いずれも2004年以降で最も少なかった。

 テロ事件の内訳は発砲364件(死者261人)、爆破246件(同47人)、放火45件など。

 県別のテロ件数はパタニー県291件(死者152人)、ナラティワート県272件(同87人)、ヤラー県200件(同82人)、ソンクラー県30件(同9人)。

 死者の内訳は一般市民162人、兵士40人、警官28人、教員9人、テロ容疑者10人など。宗教別では仏教徒148人、イスラム教徒176人だった。

 2004年以降の年間のテロ件数は2005年が最多で2174回、2013年は1298件だった。2004―2014年の累計の死者数は6286人、負傷者は1万1366人に上る。


〈タイ深南部〉
 マレーシアと国境を接するタイ深南部(ナラティワート県、ヤラー県、パタニー県の3県とソンクラー県の一部)には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、1902年にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語を話せない人も多い。タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域で、行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルにとどまっている。
 深南部のマレー系イスラム教徒住民によるタイからの分離独立運動は断続的に続き、2001年から武装闘争が本格化。2004年4月には、警察派出所や軍基地を襲撃した武装グループをタイ治安当局が迎え撃ち、1日で武装グループ側108人、治安当局側5人が死亡した。同年10月にはナラティワート県タークバイ郡で、住民の逮捕などに反発したイスラム教徒住民約3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局による発砲などで7人が死亡、約1000人が逮捕され、逮捕者のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。両事件でマレー系イスラム教徒住民のタイ政府への反発は強まった。
 タイ政府は常時10万人以上の兵士、警官を深南部に送り込み、力で鎮圧を図ってきたが、現在も連日、銃撃、爆破、放火事件が起き、事態が改善するめどは立っていない。
《newsclip》

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