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中国:不動産仲介業に倒産ラッシュか、EC業者との競合が追い打ち

2015年2月15日(日) 11時37分(タイ時間)
【中国】中国の不動産市場の低迷が続く中、不動産仲介業者を取り巻く環境が悪化してきた。

 中古不動産の取引減少に加えて、不動産EC(電子商取引)業者との競合が激化してきたため。板挟み状態に陥る中で、仲介業者の生存環境は今後一段と苦しさを増すと懸念される状況。業界に倒産ラッシュが訪れる――とする悲観論も浮上している。経済参考報が13日付で伝えた。

 仲介業者が直面する最大の課題は、昨年以降の中古不動産市場の低迷だ。北京、上海、広州、深センなど大都市では、同年の中古物件取引件数が軒並み前年割れ。北京市に至っては、6年ぶりの低水準に落ち込んだ。不動産向け融資の引き締めなど、中国政府の銀行窓口指導が消費者の買い控えを招いている。こうした中で、中古物件を主力展開する不動産仲介業者の経営は急激に悪化。大手の間でリストラ、零細業者の間で市場撤退の動きが相次いだ。

 これに追い打ちをかけたのが、不動産ECサイトの急速な成長だ。割安な手数料を売りにシェアを拡大させ、実店舗を持つ従来仲介業者の生存余地を大きく狭めた。これに耐えかねた実店舗業者がEC業者に抗議活動を展開する事例も頻発している。今月6日には、全国約30の仲介業者関係者が結束し、不動産ECサイト大手「搜房網」の武漢事務所を包囲する騒ぎが起きた。「安すぎる手数料設定は、業界の秩序を乱す」と抗議。一部は暴徒化し、出動した警察が催涙スプレーを噴射する事態にまで発展した。ことの発端は、「搜房網」が今年初めに打ち出した中古物件のネット直販キャンペーン。北京、上海、広州、武漢、成都の5都市を対象に行ったもので、仲介手数料を物件価格のわずか0.5%に設定した。実店舗仲介業者の手数料は物件価格の2~3%が相場で、これを7割超下回っていたという。

 もっとも、不動産仲介業の足元の苦境は、自身にも原因があるようだ。参入ハードルが低いため、過去数年の不動産活況期に多くの企業が同市場に進出。店舗を無秩序に拡張していったツケが、市場の減速につれてほころびとなって露呈した――との厳しい指摘もある。
《亜州IR株式会社》

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