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中国:自主ブランド車市場に明暗、大手を尻目に独立系が快走

2015年2月18日(水) 11時29分(タイ時間)
【中国】 2014年後半に盛り返しを見せた中国の自主ブランド車勢は、外資と提携を組まない独立系メーカーの躍進が目立った。一方で、第一汽車集団、東風汽車、上海汽車といった大手グループの自主ブランド部門は苦戦している。

 こうした状況に専門家は、的を絞った経営を堅持する独立系と異なり、大手勢は戦略がぼやけていることに起因する――との見方を語っている。中国経済網が17日までに伝えた。

 中国自主ブランド乗用車の14年販売台数は、前年比10.9%増の624万1900台。うち上位10社で440万台超を売り上げ、自主ブランド乗用車全体の70.5%を占めた。特に好調な販売をみせたのは、長城汽車(2333/HK)、吉利汽車HD(175/HK)、比亜迪(BYD:1211/HK)といった独立系。一方で、第一汽車集団、東風汽車、上海汽車などの大手グループの自主ブランド部門は苦戦を強いられた。巨額投資を敢行したうえで、大量に人を雇って大々的に事業展開してきたものの、鳴かず飛ばずの状態が続いている。

 これについて北京大学経済学院の薛旭教授は、「事業集約力の違い」を指摘。小規模な独立系メーカーと異なり、大手グループは製品ラインナップを広げすぎて、自主ブランド車の明確な位置づけや主力製品を確立できないでいると分析した。

 これに対して独立系メーカーは、戦略の的を絞っている。たとえば、一貫してSUV(スポーツ多目的車)に力を入れる長城汽車は、「SUVといえば長城の哈弗」というイメージを消費者に浸透させることに成功。「哈弗H6」の月間販売は3万台を超え、外資合弁車を制してSUV販売トップの地位を得た。

 自主ブランド事業において大手グループは、その資金力を武器に無秩序に製品ラインナップを広げるだけでなく、市場の実需に応じた戦略構成を整えるべきだ――と薛教授は提言している。
《亜州IR株式会社》


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