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中国:ホテルをレビューする「試睡員」、全国で5千人に拡大

2015年2月18日(水) 11時29分(タイ時間)
【中国】中国全土のホテルに宿泊し、利用者としての感想を細かくレビューすることを仕事とする「酒店試睡員」が急増している。2009年に予約サイトが酒店試睡員を雇い始めて約5年。今では全国で約4700人が兼業で仕事を請けているという。京華時報が16日付で伝えた。

 電子商取引(EC)サイト「淘宝(タオバオ)」に出店する女性(26)は、酒店試睡員になって4年。ホテルの利用にも慣れて、ホテルに足を踏み入れた瞬間から、客室内の音が聞こえるか、エレベーターの待ち時間はどの程度かなどに意識を集中させ、酒店試睡員としての資質を発揮する。

 チェックインを終えて客室に入ると、まずは壁と床がきれいかどうか、窓のある方向は快適か、部屋の間取りはどうかなどをチェック。またタンスの中にホコリはないか、ハンガーはそろっているか、ポットやコップはきれいか、洗面用具はあるかも細かく確認する。

 寝心地の良さが決まるベッドの硬さや枕の高さ、布団の軽さなどについても念入りにチェック。防音設備の効果はどうかも重要で、「酒店試睡員は、繊細な体の持ち主であることが必要」と話す。

 女性が酒店試睡員として従事する旅行サイト「去ナ(口へんに那)網は」向け報告書は従来、所定のフォームがあり、ホテル内のレストラン、客室、浴室、交通などについてそれぞれ200字ずつの計2000字以上執筆する必要があった。ただ3年前、消費者がレビューを短時間で読めるよう、簡潔に500字でまとめ、写真を3枚添付するように変わったという。

 女性は、酒店試睡員がレビューを書くようになったことで、ホテル側にも変化がみられるようになったと感じている。ハード面が大きく改善され、ホテルのオーナーも特色あるホテルを経営したいという意向が垣間見られるようになった。管理者側も消費者の存在を気にかけるようになったという。

 去ナ網は09年、酒店試睡員6人を募集した。当時の給与は月1万人民元だったが、同サイトは1年後にこの職業従事者を専門で雇うことを取りやめ、兼業による酒店試睡員を多数雇用し始めた。14年12月25日時点での酒店試睡員の数は4732人となり、レビュー掲載済みのホテル数は2万3276軒に達している。
《亜州IR株式会社》


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