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中国:製造業の不況深刻、08年の倒産ラッシュが再来か

2015年2月25日(水) 12時28分(タイ時間)
【中国】内需縮小、輸出低迷が続く中国で、製造業の不況が一段と深刻化している。

 中国有数の工業地帯である広東省・東莞市と浙江省・温州市では、春節(旧正月)連休の前に100カ所近い工場が閉鎖や生産中断に追い込まれた。「内外需不足からくるデフレ圧力の拡大が製造業により大きなインパクトを与える」として、今年は2008年の金融危機時に似た倒産ラッシュが中国に再び訪れる――とする悲観論すら出ているという。中央広播網が23日付で伝えた。

 軽工業が盛んだった温州市では、ライターメーカーだけでもかつて500社以上がひしめいていた。しかし足元では約2割の100社に減少。さらに業界団体・温州市ライター業界協会の黄発静会長によれば、実質的に運営している業者は60社ほどに限定される。

 こうした製造業の窮境は、年初に発表された各種の経済指標からもみてとれる。物価上昇ペースの鈍化だ。1月はCPI(消費者物価指数)とPPI(生産者物価指数)がそろって直近5年間で最低の伸び(またはマイナス幅拡大)にとどまった。さらに国家統計局が1日に発表した1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8に低迷。2012年9月以来、2年3カ月ぶりに節目の50を割り込んだ。PMIの下落について中国物流購買聯合会の蔡進・副会長は、「季節的な要因以外に、需給構造の崩れが響いている」と指摘。需給ファンダメンタルズはぜい弱で、特に供給面の生産量指数下落がPMIの下押し圧力になっていると解説した。

 もっとも、国務院参事室特約研究院の姚景源氏は、「中国はまだデフレ周期には入っていない」との見方。足元の一部経済指標の変化について、◆中国経済が過去の高度成長期から中高速成長期の「ニューノーマル(新たな常態)」へと移行したこと、◆経済成長の下押し圧力が強いこと――の2点を示すものだとの見解を語った。その上で、「経営革新が今の製造業にとっての良薬になる。『製造業のサービス化』によって個々企業のレベルアップを促すべきだ」と提言した。
《亜州IR株式会社》


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