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中国:「捨て子」が重大な社会問題に、毎年10万人=専門家

2015年3月6日(金) 10時44分(タイ時間)
【中国】中国では「捨て子」が年間で10万人を数えるまでに増加し、すでに重大な社会問題となっている。

 正確な統計はないものの、年間の「捨て子」人数は、1980年代が約5000人、90年代が5万人で推移していた。ただ、国の救済制度不備などを背景に、近年になって段階的に増加しつつあるという。国家衛生計画生育委員会・科学技術研究所の馬旭所長(兼全国人民代表大会代表)の意見として、中国政府系メディアが4日付で伝えた。

 先天的な障害を持って生まれてくる赤ちゃんが捨てられる例が多い。先天的な障害を持った赤ちゃんの出生比率は、年を追うごとに増えてきた。

 これに対処するために、中国では2011年6月に、河北省石家荘市に国内初の「赤ちゃんポスト」が設けられた。その後も、江蘇省、陝西省、貴州省、福建省、内モンゴル自治区、黒竜江省、広東省などに相次いで試行的に設置されている。ただ、広東省広州市の「赤ちゃんポスト」では、運営わずか50日あまりで大量の嬰児を収容。保護スペースが限定されるなか、運営休止に追い込まれる異常事態も発生した。多くが「脳性マヒ」を抱えている。

 「赤ちゃんポスト」に収容された嬰児、幼児は、全体の99%が身体や機能に障害を持っていたという。馬所長はこれについて言及し、「障害を持って生まれた嬰児の生活保護は、国家が面倒をみる態勢を速やかに築くべき」と提言した。

 国家衛生計画生育委員会は疾病22種を治療補助の対象として定め、これら病気を持つ乳幼児や児童の治療費を最大で80%補償している。しかし金額に上限が定められていて、親たちの実質的な負担は大きい。また「脳性マヒ」を含む複数の疾病が補助の範囲から外れている。制度面の早急な整備が求められているのが現状だ。
《亜州IR株式会社》

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