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中国:歴史文化財をデベロッパーが破壊、不動産価値の引き上げ狙う

2015年3月17日(火) 13時28分(タイ時間)
【中国】江蘇省南京市で、市の歴史文化財に指定されている清の時代の建築物が付近の再開発を担当する不動産デベロッパーによって破壊された。

 業者は「不注意によるもの」と主張しているが、隣接する開発物件の販売価値を引き上げるために「故意で壊した」との見方が強い。政府系メディアが12日付で伝えた。

 この業者は秦夭集団。破壊されたのは220年前に建てられた「顔料坊」という建物だ。秦夭集団は同建物に隣接する地域の建設プロジェクトに関する権利を4億2170万人民元(約80億5000万円)で手に入れていた。

 しかし当局は「顔料坊の補修工事などは認可されておらず、(建物を壊す恐れのある)くい打ち機などは持ち込む必要がない」と指摘しており、目的は顔料坊を取り壊すことで同地域の不動産価値を高めることと見られている。

 現在の市場価格で計算すると数千万~1億人民元の価値が増えるとの試算もある。中国では文化財を破壊した場合の罰金が最高でも50万人民元(約1000万円)。刑事処罰も科せなれないことから、こうした破壊行為がなくならないという。
《亜州IR株式会社》


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