【中国】雲南省普ジ市で、アジアゾウの保護が順調に進み、生息頭数が回復した結果、今度はエサ地が不足したゾウによって、農地が荒らされる「ゾウ被害」が頻発している。
農地へ侵入したゾウが人を襲うこともあり、2014年だけで少なくとも6件のアジアゾウによる死亡事故が発生しているという。中国政府系メディアが25日付で伝えた。
中国の国家一級重点保護野生動物に指定されるアジアゾウは、入念な保護政策により、13年に250頭以下だった生息頭数が、現在は300頭前後までに回復した。しかし一方では、保護活動に成功した地域ほど、「ゾウ被害」が多発するという矛盾が顕在化している。
中国の「野生動物保護法」は、「保護野生動物による損害は、当該地の行政機関によって補償される」と規定している。しかし、具体的にどの行政単位が責任を負うかについては明文化されていない。
普ジ市ではここ5年間に、3万7512件の「保護野生動物被害」が報告され、総被害額は7413万人民元(約14億2000万円)に上った。かつては、同市の財政でまかなうことができず、雲南省が支払いを肩代わりしていたが、2011年からは民間の「賠償責任保険」へ加入することで対応している。ここ3年間は、保険料(掛け金)が保険金(支払われた補償金)を上回っているという。
しかし、こうした行政の補償も、被害農家にとって十分なものではない。ゴムの木の成木1本が「ゾウ被害」に遇った場合、実質損害額はおよそ600人民元(約1万2000円)だが、実際に支払われる補償金は20人民元(約400円)とわずかなためだ。「ゾウ被害」の実際的な解決糸口は、いまだみえていない。
中国:雲南省で「ゾウ被害」頻発、保護による生息頭数回復で
2015年3月30日(月) 13時19分(タイ時間)
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