RSS

中国:大都市で墓地価格が急騰、背景に霊園経営業者の暴利

2015年4月7日(火) 12時45分(タイ時間)
【中国】墓地の販売価格が急上昇していることを受け、北京や上海などの都市で、他都市で墓地を購入する人が増えている。

 墓地を建設する過程で暴利をむさぼる一部の霊園経営企業の存在が販売価格を押し上げている格好。これら業者の利益率は、銀行や不動産業者を上回るという。中国政府系メディアが2日付で伝えた。

 北京市から約50キロメートル離れた河北省にある霊園の関係者は「北京から墓地を買いに来る人は多い」と話す。上海市も同様の状況が発生しており、市内から約40キロ離れた江蘇省太倉市のある霊園では、墓地購入者の90%以上が上海人。同霊園の営業担当者によると、墓地の販売価格は多くが3万~4万人民元(約57万9000~77万2100円)だった、十万元余りに上るものもあるという。

 墓地購入者や霊園経営者の多くは、墓地の購入が困難になりつつあることについて、他都市で購入する人の増加が主因と指摘する。上海市内のある霊園では、面積が2平方メートル程度の墓地の最低販売価格は6万5000人民元で、低価格帯の墓地はすべて完売。他都市で購入したとしても、一般的な墓で販売価格は4万2800人民元で、売れ行きはよく供給が追い付いていない状態だという。

 業界関係者は、他都市での墓地購入者が増加する要因として、墓地価格の急上昇を指摘。霊園の高い利益率は銀行や不動産業者などを上回り、資本市場の中でも突出していると明かす。

 河北省三河の霊園「霊山宝塔陵園」の親会社である福成五豊のリポートでは、同霊園の2014年上半期の総合粗利率は80.6%に達した。香港上場の中国生命、福寿園の粗利率も、もう何年も80%を超えている。

 福成五豊の会計リポートによると、12年に2万8400人民元だった霊山宝塔陵園の墓地の平均販売価格は、14年には約1.5倍の4万1700人民元まで上昇した。ところが、同霊園の土地価格は非常に低く、14年上半期の墓地数は計12万5000カ所で、土地取得額は2522万5000人民元。つまり、1平方メートル以下の標準サイズの墓地で換算すると、土地は1カ所あたり200人民元以下の価格で購入しているものの、墓地は少なくとも1万人民元で販売していることとなる。

 土地税務に関する専門家は、政府当局が墓地に使用する土地に対し管理を規範化し、墓地経営企業が低価格で土地を購入し、高額で墓地を販売するといった状況を管理すべきだ――と述べた。
《亜州IR株式会社》

注目ニュース

【中国】墓参りをする習慣のある清明節(今年は4月5日)の時期を迎え、中国で墓参り代行サービスの利用者が増えている。

【中国】北京市民政部は、遺骨を海に撒く「散骨」や、植物の植わった地面の下に埋める「樹木葬」などの「自然葬」を推進する。「自然葬」を選ぶ遺族に対し、葬儀・埋葬費用を減額・免除し、補助金を交付する制度...



新着PR情報