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中国:大手スーパーがニセ茅台酒を販売、消費者に賠償支払いへ

2015年4月8日(水) 10時29分(タイ時間)
【中国】北京市第二中級人民法院(地裁)はこのほど、高級白酒(パイチュウ)である「貴州茅台(マオタイ)酒」の偽物を販売したとして、スーパーマーケット大手の華潤超級市場(華潤超市)に対して、販売額の10倍の賠償金を消費者に支払うよう命じた。

 中国政府系メディアが5日付で伝えた。

 孫さんは2012年6月末、華潤超市が経営するスーパー「華潤万家便利超市」でアルコール度数が53度の貴州茅台酒7本を計1万3930人民元(約26万7500円)で購入した。ところが購入後に、7本のパッケージが異なることに気付いた。

 孫さんは偽物ではないかと考え、7本のうち1本を国家食品質量監督検験中心に送り、検査を依頼。検査の結果、貴州茅台酒ではないことが判明した。さらに工商行政管理局が7本中5本を製造元の中国貴州茅台酒廠に持ち込み調べたところ、すべて同社が生産・パッケージしたものではないことが分かった。

 これを受け、孫さんは地裁に提訴。審理を進める過程で、華潤超市は問題となった茅台酒の仕入れ先に関する資料を提供することができなかったため、一審は同社が偽物の茅台酒を販売したとして、孫さんに販売額の10倍の賠償金の支払いを命じた。華潤超市はこれを不服として上訴したものの、二審も一審の判決を支持したという。

 事件発生後、華潤超市はこの件について調査を行い、さしあたり同社従業員による工作と断定。同社関係者によると、会社は同従業員に対し厳格に責任を追及したほか、同年には管理職者2人が管理不行き届きで離職している。

 同関係者は「当時、茅台酒はものすごい勢いで値上がりしていた。スーパーでの販売価格は1900人民元だったが、それでも入荷手段はひっ迫していた」と指摘。高額商品は大きな利益を得られることから、一部従業員が危険を冒したとの見方を示した。

 中国ではここ数年、スーパーによる期限切れの食品を販売、ラベルの張り替え、偽造品の販売といった食品安全問題が相次ぎ発生している。
《亜州IR株式会社》


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