【中国】山東省の電気自動車(EV)メーカー、新大洋電動車有限公司が生産する2人乗り小型EV「知豆」が速いピッチで販売台数を伸ばしている。2014年は車種別のEV販売ランキングで、中国3位、世界7位へと躍進した。
その好業績を導いたのは、独創的な販促スタイルだ。まずは「知豆」をレンタカー市場に投入し、消費者に試乗体験の場を提供。その上で個人消費者向けに販売攻勢をかける――といった戦略を他社に先駆けて導入している。中国経営報が7日付で伝えた。
「知豆」のレンタルモデルは、内外都市で採用されている公共レンタサイクルシステムに似ている。最寄りの駐車場で「知豆」を低料金で貸し出し、目的地で返却できる内容だ。すでにイタリアで同モデルを実現している。昨年5月、同国ピサ市のガリレオ・ガリレイ国際空港で観光客向けのレンタルサービスを開始。中国産新エネ車が海外のスマート交通システムに採用される初例となった。さらに今年は、同国のロマーナ州モデナ市でシェアリングサービスに乗り出している。
そしてイタリアでのノウハウを今度は中国でも活用する構え。このほど山東省・沂南県でレンタルサービスを開始した。新大洋電動車の鮑文光・董事長は、「知豆」の15年販売台数について、「レンタル部門で3分の1を占める」との見通しを語った。
新大洋電動車は「知豆」を早くから生産していたが、小型低速車という特徴から中国では正規の自動車メーカーとしては認められていない。このため「知豆」に関して同社は、当初から欧州での売り込みを準備していた。欧州で製品を販売する際に取得を義務付けられる「CEマーキング」と自動車型式認証マーク(通称“eマーク”)を12年に獲得。同年末から欧州向け輸出を本格的に開始している。
しかしこここにきて「知豆」のレンタルシステムは、中国政府関係者の支持を得るようになってきた。新エネ車の普及に一役買うとの考えからだ。全国人民代表で北京市科学技術委員会の主任を務める閏傲霜氏も肯定的な立場。「新エネ車のレンタルは、道路渋滞や駐車場不足が深刻な中国で最も効率的な交通手段といえる。空港や鉄道駅などで先行的に導入すべき」と述べている。
中国:2人乗りEV「知豆」の販売好調、レンタカー市場で売り込み
2015年4月9日(木) 13時36分(タイ時間)
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