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中国:病死ブタ肉を違法販売、福建省で2000トン流通

2015年4月10日(金) 13時58分(タイ時間)
【中国】福建省龍岩市の高等裁判所はこのほど、病死したブタを大量に買い入れ、加工・販売していた犯罪グループ2組に有罪判決を言い渡した。

 市場へ流出した病死ブタ肉は2000トンを超え、両グループが違法に得た利益はそれぞれ1243万人民元(約2億4000万円)、4300万人民元(約8億3000万円)に上るとみられる。食肉加工された病死ブタ肉は、1キログラムあたり6~8人民元(約120~150円)で、各地の食品加工業者、冷凍肉卸売業者、飲食店などへ販売されていた。政府系メディアが8日付で伝えている。

 養豚地として名高い龍岩市では、毎年500万頭以上のブタが出荷されている。病死ブタをはじめ、繁殖用として適さなくなった種ブタ、障害ブタ、罹患ブタ、成長が途中で止まった異常ブタ等の処分は、養豚家の頭を悩ませる問題だ。法律で定められた「無害化処理」を行って処分するためには、1頭あたり200人民元(約3900円)の経費が必要となる。しかし、行政から得られる補助金は1頭あたり80人民元(約1500円)と少なく、手続きも煩雑だ。そこへ「ブタブローカー」が現れ、「あらゆるブタを100~500人民元(約1900~9700円)で買い取る」と持ちかけるため、病死ブタ肉の市場流入が止まらないという。 

 両犯罪グループは、正規の屠畜場を利用して、病死ブタ等の解体・食肉加工を行っていた。同市新羅区畜牧獣医水産局の職員であり、同屠畜場の監督責任者を務める男へ、毎月2100人民元(約4万1000円)の賄賂を贈り、正式な「検疫合格証」と「県外への輸送許可証」さえ手に入れていた。場内の従業員に対しても商品券や臨時ボーナスを与え、その口を封じていたという。

 同市農業局動物衛生監督所は、2014年、モデル地区数カ所を選定して家畜無害化処理施設を建設し、病死ブタ等の回収・無害化処理を無償で行う試みに着手している。犯罪経路を根元から断ち、病死ブタ肉の市場流入を食い止める狙いだ。
《亜州IR株式会社》


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