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中国:南沙諸島の開発に注力、造成費は人工島1つだけで概算1.4兆円

2015年4月15日(水) 19時04分(タイ時間)
【中国】驚異的なペースで中国が各海域で島を造成しつつある。

 実効支配を強めるスタンスだ。ただ、人口島1つを生み出す開発費は安価ではない。土木専門家の試算によると、1島だけで概算736億人民元(約1兆4200億円)に上るという。中国政府系メディアの国際金融報が13日付で伝えた。

 総面積104平方キロ(土地62平方キロ、港湾35.5平方キロ、湖沼6.5平方キロ)の人工島1つを造成するには、6億1175万立方米の土砂を要する。中国本土からバラ積み船で運搬する場合、1立方米当たり75人民元、各種費用が必要。これにコンクリート代金などを含めると700億人民元を大きく超える計算という。しかもこれには、陸上建物の建設費などが含まれていない。建造物のコストなどを加算すると、費用はさらに膨らむこととなる。

 ベトナムとの間で領海紛争が続いている南沙諸島(スプラトリー諸島)のファイアリー・クロス礁(中国名:永暑礁)でも、中国は2013年末から大規模な埋め立て工事を展開している。当初は満潮時に海面下0.5~1メートルに没していたものの、急ピッチに土地を造成。すでに干潮時も海面上に露出するまでに埋め立てて、「永暑島」と命名した。海面上の面積は14年11月17日時点で1.26平方キロの島に拡大。南沙諸島で最大面積を誇る島に変貌した。

 中国が名付けた「永暑島」は、中国本土から約1370キロメートル離れた南沙諸島の中部エリアに位地。1988年以降、中国海軍が観測所、ヘリポート、ふ頭などを整備し、実効支配に乗り出した。南沙諸島の行政、軍事センターと位置付け、中国政府はさらに面積を拡大する方針だ。他の岩礁でも、埋め立て造成工事を展開している。

 このほか6エリア(合計7エリア)で人工島の造成を進めている。補給基地の整備、海底資源の確保などが狙いだ。

 領有権をめぐる争いがくすぶるなか、経済力、軍事力、政治力の強い中国側が各浅海で埋め立て造成を強行する格好。近隣諸国・地域との緊張が一段と高まる恐れもある。
《亜州IR株式会社》

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