RSS

タイ軍政首相、テレビ演説で成果自賛

2015年4月19日(日) 15時32分(タイ時間)
プラユット首相の画像
プラユット首相
写真提供、タイ首相府
【タイ】タイ軍事政権のプラユット首相(前タイ陸軍司令官)は17日、施政方針演説を行ってから6カ月経過したことを受け、テレビ演説を行い、国民間の対立緩和、雇用創出、人身売買の取り締まりなどで成果を上げたと主張した。

 今後は軍政トップに事実上の全権を与える暫定憲法44条を行使し、課題の解決を急ぐ考え。

 権力にしがみついているという批判に対しては、国家のために権力を行使していると反論。選挙だけが民主主義ではないと外国も理解しているなどと述べた。

 批判が高まっている不敬罪については、廃止に応じない考えを明確にした。

 タイの将来については、「道路は清潔で整備され、寺は美しく手入れが行き届き、観光は好調。これが我々の未来だ」と述べた。


《タクシン派vs反タクシン派》
 タイでは2006年以降、東北部と北部の住民、バンコクの中低所得者層の支持を集めるタクシン元首相派と、特権階級、南部住民とバンコクの中間層を中心とする反タクシン派の抗争が続き、政治・社会が混乱している。

 反タクシン派はタクシン氏を反王室の腐敗政治家と糾弾し、2006年の軍事クーデターでタクシン政権(2001―2006年)を打倒した。タクシン派は2007年の民政移管選挙で勝利したものの、2008年に「司法クーデター」と呼ばれた裁判所によるタクシン派与党解党で反タクシン派に政権を奪われた。反タクシン派政権下の2009年、2010年、タクシン派は、特権階級が軍官財界を動かし民主主義や法治をねじまげているとして、政権打倒を目指すデモを行い、2010年のデモでは治安部隊との衝突で、市民、兵士ら91人が死亡、1400人以上が負傷した。

 タクシン派は2011年の下院総選挙で再度勝利し、タクシン元首相の妹のインラク氏が首相に就任した。しかし、2013年10月から、インラク政権打倒を目指す反タクシン派市民のデモがバンコクなどで拡大。2014年1、2月には数万人がバンコクの主要交差点を長期間占拠した。5月に入り、軍が治安回復を理由に戒厳令を発令、クーデターでタクシン派政権を倒し、全権を掌握した。軍は当初、両派の和解を目指すとしていたが、タクシン派の官僚、軍・警察幹部のほとんどを左遷し、地方のタクシン派団体を解散に追い込むなど、タクシン派潰しを進めた。今年1月には、軍政が設立した非民選の暫定国会「立法議会」が、「コメ担保融資制度をめぐる職務怠慢」でインラク前首相を弾劾にかけ、前首相の参政権を5年間停止した。
《newsclip》

注目ニュース

「理解してくれる友人」 タイ軍政首相、ロシア首相を賞賛newsclip

【タイ】ロシアのメドベージェフ首相が7、8日、タイを訪問し、8日、バンコクのタイ首相府でタイ軍事政権のプラユット首相と首脳会談を行った。両首脳は経済関係の強化で一致。貿易、投資、観光を促進すること...

タイ軍政、名ばかりの「戒厳令解除」newsclip

【タイ】タイ軍事政権は1日、昨年5月のクーデターで発令した戒厳令を解除した。解除に合わせ、軍政トップのプラユット首相(前タイ陸軍司令官)は自身に事実上無制限の権限を与える暫定憲法44条を発動。これ...

【タイ】タイ軍事政権で経済政策を担当するプリディヤトン副首相(元タイ中央銀行総裁)は20日、年内に付加価値税(VAT)の税率を引き上げる考えがないことを明らかにした。

タイ軍政、土地家屋税の事実上導入見送りnewsclip

【タイ】タイ軍事政権のプラユット首相は12日、土地家屋税の事実上の導入を見送るよう指示した。景気が低迷している現状を考慮し、中長期的により相応しい税制を検討するとしている。

「記者殴りそう」 タイ軍政首相newsclip

【タイ】タイ軍事政権のプラユット首相(前タイ陸軍司令官)が記者の質問に激怒して殴りそうになったというエピソードを話し、物議を醸している。

タイ軍政、水牛保護育成に250億円newsclip

【タイ】タイ軍事政権は24日の閣議で、水牛の保護・振興のための予算69億バーツ(約254億円)を承認した。58・2億バーツを保護、水牛の乳の生産販売奨励に10・6億バーツを投じる。

前首相を刑事訴追、2兆円損害賠償も タイ軍政がタクシン一族圧迫 newsclip

【タイ】タイ軍事政権がタクシン・チナワット元首相一族に対する圧力を強めている。元首相の妹のインラク・チナワット前首相は汚職裁判で実刑判決を受ける恐れがあり、タクシン元首相と同様に、国外亡命を迫られ...

「態度矯正する」 タイ軍政、前政権幹部を軍基地に召喚newsclip

【タイ】タイ軍事政権が軍政に批判的な前政権幹部を相次いで軍基地に召喚した。「態度を矯正するため」(プラユット首相)で、批判を止めない場合は国外渡航を禁じ、銀行口座を凍結する方針だ。

【タイ】タイ軍事政権のドン副外相(元駐米大使、元国連大使)は28日、パトリック・マーフィー駐タイ米国代理大使をタイ外務省に呼び、26日に訪タイしたダニエル・ラッセル米国務次官補(東アジア・太平洋担...



新着PR情報