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中国:公務員の転職が急増、収入の低さなど背景に

2015年4月27日(月) 20時51分(タイ時間)
【中国】中国で公務員の転職が急増している。

 大手求人サイトの智聯招聘がこのほど発表した、今春の人材の動きに関するリポート「2015春季人才流動分析報告」によると、政府関係者や公共事業関連会社、非営利機関に勤める人員による業界を越えた転職は、前年同期比34%増加した。主に給与水準の低さなどが背景にあるようだ。新聞晨報が24日付で伝えた。

 業界を越えた転職が増えているのはこのほか、小売・卸売、通信・電信、付加価値サービスなどの業界。とりわけ公務員は、総務関係の仕事を選ぶ人が最も多く、以下は、法務、品質管理などとなっている。

 リポートでは「公務員出身の人材は、組織的な感覚や管理能力、協調性などを持ち合わせた人が多く、政策面に対する概念も強い」と指摘。これらのことから、実際の業務に携わる仕事よりも、バックオフィス的な部門の仕事への適応力が高いとみる。

 上海市で23日開催された合同就職説明会では、同様の条件であれば、公務員出身者を優先的に採用する方針を示した企業が少なくなかった。ベンチャーキャピタル投資などを手掛ける中朗投資管理(上海)関係者は「公務員出身者はまじめで、信頼できる人が多い」と指摘。人材紹介会社の上海超才企業管理諮詢関係者も「公務員出身者は仕事が丁寧で、規則を守る傾向にあり、全体的に教養のある人が多い。人脈を持つ人も少なくない」と述べ、適した仕事があれば、優先して検討するとした。

 公務員の転職理由について智聯招聘の専門家は「市場経済の発展に伴い、企業の人材需要がますます増加しており、求職者の選択の余地も増えた。公務員も多くのチャンスの中から選ぶことができる」と指摘する。また、公務員の給与は福利などの水準も一般企業と比べ差があり、公務員の多くが給与などが原因で転職を決めるケースが多いと分析している。
《亜州IR株式会社》

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