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米ニューバランスが中国メーカーに敗訴、18億円の賠償命令

2015年5月6日(水) 02時44分(タイ時間)
【中国】広東省広州市の中級人民法院(地裁)はこのほど、同省の靴メーカーを経営する周某倫氏が持つ「新百倫」の商標権を侵害したとして、米スポーツ用品大手、米ニューバランスの販売会社「新百倫貿易(中国)」に対し、賠償金9800万人民元(約18億7900万円)の支払いを命じた。

 同法院が取り扱った案件の賠償額としては過去最高となる。広州日報が29日付で伝えた。

 広州市でビジネスを手掛ける周氏は、「百倫」と「新百倫」の商標権を持ち、同2ブランドで紳士向けの靴を生産、ショッピングモールなどに売り場を設置して販売している。「百倫」は1996年8月に商標登録され、2004年4月には周氏に譲渡された。周氏は08年1月に商標権を取得している。

 周氏によると、新百倫貿易(中国)は「新百倫」を商標として使用。オンラインショップでも「新百倫New Balance」と表示したほか、販売店でも広告として「新百倫をお買い上げいただきありがとうございます」などと表示し、多くの消費者に「新百倫」がニューバランスの商品の中文商標だとの誤解を与えた。周氏の会社では、消費者から「この商品はNew Balanceなのか」との問い合わせが相次いだという。

 周氏は、新百倫貿易(中国)が氏が持つ商標「新百倫」の商標権を侵害したとしている。

 周氏は、新百倫貿易(中国)を提訴した11年7月時点で同社が商標権を侵害して販売した製品の総額は10億人民元超となったと主張。被告側に直ちに商標権の侵害を停止し、損害賠償金として9800万人民元の支払いを求めていた。

 広州中級人民法院は、「百倫」の商標が96年に登録されているという事実を知ることは容易だったと指摘。それだけでなく、新百倫貿易(中国)の関連会社「新平衡」は07年12月、商標局に対し周氏による「新百倫」の商標登録申請を却下するよう求めており、同社が「百倫」と「新百倫」の商標登録状況を認識していたにも関わらず、「新百倫」を宣伝に使ったとしている。

 同法院は、被告の会計報告などからみて、被告が商標権を侵害した期間に得た利益は約1億9000万人民元とし、直ちにオンラインショップから影響のあるとみられる広告を取り消すほか、周氏に対する9800万人民元の支払いを命じた。
《亜州IR株式会社》

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