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中国:第3世代原子炉「華竜1号」、福建省福清で着工

2015年5月11日(月) 01時05分(タイ時間)
【中国】第3世代原子炉の中国モデル「華竜1号」が7日、福建省の福清原子力発電所原子力発電所で正式着工された。5号機に採用される。

 すでに4月15日の国務院常務会でモデルプラントの着工が承認されていた。6号機にも採用される。中国政府系メディアなどが伝えた。

 沿海部に立地する福清原発は、100万キロワット(kW)級の原子炉6機を設置する計画。すでに1号機は稼働し、発電・送電を開始した。2・3・4号機は年内に稼働する運び。今回着工された5号機は、60~70カ月後の送電を目指す。国際的に最高レベルの安全設計を取り入れた。これによって建設中の原子炉は、世界最多の27機を数えるまでに膨らんでいる。

 「華竜1号」に関しては、広西チワン族自治区防城港市の防城港発電所・第2期プロジェクトにも納入される予定。3~4号機に採用される。近く着工する運びだ。

 中国は今年、6~8機を着工し、8機を新規稼働させる予定。すでに3月29日には、紅沿河原発(遼寧省)で5号機の建設作業が開始された。紅沿河原発の5~6号機には、第3世代原子炉「ACPR1000」を採用する。

 中国の原発大手は、いずれも国営の中国広核集団(CGN)、中国核工業集団(CNNC)、国家核電技術公司(SNPTC)の3社。中国が“自主開発”と主張する「華竜1号」はPWR(加圧水型原子炉)で、国策原子炉メーカーのCGNとCNNCが共同開発した。前者が持つCPR1000(フランス系)の改良第3世代炉「ACPR1000」技術と、後者が開発した第3世代炉「ACP1000」技術を融合。重大事故の予防措置などを強化した。700件を超える特許を申請している。基幹部品を独自に開発。国産化率を85%以上に高めたと説明している。

 習近平・国家主席は今年1月、原子力産業を「国の戦略産業」と指摘したうえで、その発展を支援し、競争力を高める必要があると指示した。中国核能行業協会などのデータによると、2014年末の時点で商業運転中の原発総容量は2030万6000kW(中国発電容量全体の1.49%)。14年に生み出した電力は、前年比18.89%増の1305億8000万kWh(中国発電量全体の2.39%)に達した。

 中国の原子力発電規模は急ピッチに拡大していく公算だ。2030年時点の総容量は1億2000万~2億kWに上るとみられる。消費電力に占める原発電力の比率は、5~8%に急上昇すると想定される。

 中国は原発分野の「走出去(海外進出)」も国策的に推進中。パキスタン、ルーマニア、アルゼンチン、南アフリカ、トルコ、チェコ、サウジアラビア、アルゼンチン、英国などに輸出する計画を進めている。うち英国向けに関しては、14年3月、CGNとフランス電力会社(EDF)が覚書を締結。EDFの主導で整備する英ヒンクリー・ポイント原発に対し、CGNが投資する方針を確認した。17年の着工を目指す。
《亜州IR株式会社》

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