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9人死亡のバンコク首都高事故、無免許運転の上流階級女性に執行猶予4年確定

2015年5月12日(火) 00時56分(タイ時間)
【タイ】2010年12月末、バンコク都内で無免許の女性(当時17)が運転する乗用車が乗合バンに追突し、バンの運転手と乗客の計9人が死亡、5人が重軽傷を負った事件で、タイ最高裁判所は11日、被告女性の上告を棄却し、禁錮2年、執行猶予4年の判決が確定した。

 遺族、被害者は刑事裁判の確定を受け、損害賠償を求める民事訴訟を起こす方針。

 事件は高速道路上で発生。バンの運転手と乗客は追突の衝撃で車外に放り出され、側壁を超えて約10メートル下の一般道に転落するなどして死亡した。

 被告は王室の後えいであることを示す姓を持ち、父親は退役陸軍大佐、親族には陸軍大将や大手工業団地の経営者、テレビ俳優らがいる。一方、被害にあったバンの乗客は学生や会社員らがほとんどだった。事故直後、被告が高速道路の側壁にもたれかかりスマートフォンを操作している写真がインターネット上に公開されたこともあり、ネット上には被告や上流階級に対する批判があふれた。

 一審のタイ中央少年家庭裁判所は2012年、被告に対し、危険運転致死傷などで、禁錮2年、執行猶予3年の判決を下し、25歳まで自動車の運転を禁じた。遺族、被害者側は刑が軽すぎるとして控訴したが、控訴裁は2014年、執行猶予期間を3年から4年に延長しただけで、一審判決を支持する判決を下した。これを受け、被告側が刑が重すぎるとして上告した。

 タイでは有力者やその子弟が自動車を運転中に人をはね死なせた場合、実刑判決を受ける事例はほとんどない。2012年にはバンコク都内でフェラーリのスポーツカーがバイクでパトロール中の男性警官をひき逃げし、死亡させる事件があった。フェラーリを運転していたのは人気ドリンク剤「レッドブル(クラディンデーン)」の創業者の孫のタイ人男性(当時27)。飲酒運転の疑いも濃厚だったが、事件から3年近く経っても起訴すらされていない。
《newsclip》

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