RSS

独VWの中国快走に陰り、乗用車販売シェア18%に縮小

2015年6月7日(日) 17時59分(タイ時間)
【中国】中国の新車市場で、独フォルクスワーゲン(VW)の快走に陰りが出てきた。VWの中国シェアはなおトップを維持しているものの、その比率は縮小。今年第1四半期は18.0%に低下し、昨年の21.3%と比べて3.3ポイントもシェアを落としている。経済参考報が4日付で伝えた。

 中国汽車工業協会の発表によると、VW中国合弁2社の今年1~4月販売は、上海大衆汽車が66万3800台、一汽大衆が57万1000台。それぞれ中国乗用車市場で首位と第3位の上位に付けた。しかし、前年同期と比べるとそれぞれ3.1%、1.5%の減少。販売上位15社の中で唯一、マイナス成長に陥っている。

 実際、1~4月は多くの車種が販売を落とした。上海大衆では、主力の「ラヴィーダ(中国語名:朗逸)」シリーズが13.8%減と不調。「サンタナ」シリーズも21.9%落ち込んだ。シュコダブランドに関しても、「オクタビア」を除く全モデルで売り上げを落としている。発売まもない中国市場向けの新型4ドア・クーペ「ラマンド」も低調。「月間販売1万台超」の目標を掲げたものの、足元の実績でみるとその3分の1にも満たないとみられる。

 また一汽大衆についても、「ゴルフ7」が26.9%伸びた以外、その他車種は総崩れ。主力の「ジェッダ」と「ボーラ」はそれぞれ13.9%、33.0%減少した。

 VWの中国販売不振について業界関係者は、VWを巡るネガティブなニュースがこのところ頻発した要因が大きいとの見方だ。中国消費者協会の最新のまとめによれば、2014年は56の自動車ブランドに対するクレームが消費者から寄せられたが、中でも最も多かったのは上海大衆で863件。さらにそれと僅差だった不評グループの中に、一汽大衆も入っていた。内容は、誇大広告や抱き合わせ販売などに関する苦情。中国新車販売市場の減速に伴う競争激化を背景に、VWディーラーの販売圧力が増したことが背景にあると分析された。

 また、一汽大衆に関しては、リコール(回収・無償修理)の対応を巡り、消費者不信も招いている。後部サスペンションに断裂の恐れがあるとして、昨年10月に中型セダンの新型「サギター」と小型車「ザ・ビートル」のリコールを発表した。しかしその修理方法は部品交換ではなく、サスペンションに金属板を補強するというもの。この“継ぎはぎ的”な対処法に対して、ユーザーから不満が続出した経緯がある。

 さらに、このリコールは、同社が自発的に行ったものではなく、中国の品質当局の圧力を受けて、消極的に決定したものだったとされる。新型「サギター」については、以前から後部サスペンションの断裂を訴えるユーザーからの苦情が相次いでいた。しかしこの問題に対して同社は、「あくまで個別ケースにとどまり、設計や製造過程で生じた重大問題でない」との見解を表明。長期にわたって、具体的な対策には動かない構えを見せていた。
《亜州IR株式会社》

注目ニュース

【中国】独フォルクスワーゲン(VW)は24日、中国現地法人の大衆汽車集団(中国)が現地で設立した合弁企業について、向こう5年間(2015~2019年)に総額220億ユーロ(約3兆2300億円)を投入すると発表した。

【中国】中型セダン・新型「サギター」を購入した消費者が中国113都市(26省)で連携し、各地の自動車ディラーに対して抗議活動を展開している。

【中国】中国国家発展改革委員(発改委)の反独占禁止当局は11日、独フォルクスワーゲン(VW)と米クライスラーの各中国販売会社や系列販売店に対して、合わせて約3億1236万人民元(約54億5333万円)の罰金を科す...

【タイ】複数のタイ字紙報道によると、タイ政府が低燃費、低公害の小型車製造事業に優遇税制を適用する第2期「エコカー」プログラムに独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が参加を申請したもようだ。VWは...



新着PR情報