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高齢化進む中国、“シルバー産業”には課題山積

2015年6月12日(金) 13時24分(タイ時間)
【中国】高齢化社会を迎えた中国で、老人ホームや高齢者介護サービスといった“シルバー産業”に注目が集まっている。2014年から50年にかけて、高齢者の消費規模は4兆人民元(約79兆円)から106兆人民元(約2102兆円)まで膨らむとみられる。

 巨大な商機が潜む一方、足元では市場の需要に追い付いていないのが実情だ。さらに農村部を中心に、高齢者のみの世帯が増え続け、社会問題になりつつある。中国政府系メディアなどが10日付で伝えた。

 老人ホームや高齢者介護施設の不足は、深刻さを増している。調査によると、中国全体で高齢人口1000人に対するベッド数はわずか26床。施設整備の遅れに加え、介護サービスの人材獲得難が目立つ。民営老人ホームの経営不振も背景にある。政府による支援策の不徹底などが響いて、民営老人ホームの約4割が長期にわたって欠損状態に陥っていることが、民政部が今年1月に発表した統計で明らかにされた。経営状況の悪化が悲劇を招いた事例もある。河南省平頂市魯山県の老人ホームで今年5月に火災が発生し、38人の高齢者が犠牲となった。定員オーバーのうえ、防火対策を怠ったことが原因とみられる。

 また、農村部では、長年生活してきた地元を離れず、都会にいる子どもと別々に暮らす高齢者が増加している。上海市財経大学が全国31省・市・自治区で実施した調査を基にまとめた「2014年中国農村養老国情報告」によれば、農村部の高齢者のみ世帯は、全体の19.1%に上っている。農村高齢者のうち、約6割が「都会暮らしを望まない」、約4割が「子どもとの同居を望んでいる」という実態も調査で分かった。こうした高齢者への生活面のサポート、精神面のケアも課題となっている。 

 中国はでは、高齢者(60歳以上)の総数が2014年末時点で2億1200万人に達し、総人口の15.5%を占めた。さらに毎年1000万人のペースで増加している。総人口に占める高齢者の割合は、2055年までに35%に拡大する見通しだ。
《亜州IR株式会社》

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【タイ】タイ統計局によると、60歳以上の国民は2014年で1001・5万人で、人口に占める割合は14・9%(1994年6・8%、2010年12・2%)だった。



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