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中国:悪徳バイオ製薬会社を摘発、原料仕入先は内臓肉卸業者

2015年6月23日(火) 12時44分(タイ時間)
【中国】内臓肉卸業者から仕入れた「原料」でバイオ医薬品を製造する悪徳製薬会社が摘発された。

 国家食品薬品監督管理総局は18日、武漢華竜生物製薬有限公司に対し、即時の操業停止と製品の回収を命じた。抜き打ち検査で、同社が牛内臓肉の卸業者から購入した牛の濃縮血液を使い、ハイリスク薬に指定されている「幼牛血液抽出物注射剤」を製造していた事実が判明したため。製造記録が偽造だったことも明らかになったという。中国政府系メディアが伝えた。

 同注射剤は、脳機能の改善に効用があるとされるバイオ医薬品。神経内科疾患の治療薬として使用される。重篤な副作用を引き起こす恐れもあるため、製造の全過程で厳重な管理が必要。当局が定めた製造手順では、中間原料となる濃縮血液は、製薬会社が認定を受けた施設で、新鮮な幼牛血液、または血清を原料に製造するよう義務付けている。

 一方、武漢華竜生物製薬が濃縮血液を仕入れていた瀋陽市の牛内臓肉卸業者は、衛生環境が極めて劣悪。不正の発覚を逃れるため、武漢華竜生物製薬は製造記録を偽造し、「自社製造」と装っていた。

 同社が製造した幼牛血液抽出物注射剤は、北京市、河北省、遼寧省など20余りの省・市へ出荷。事件発覚で回収対象となった注射剤は295万本に及ぶ。当局は製品販売、使用の停止を要請している。ただ、いまのところ対象製品による被害報告などはないという。

 今回の事件が「氷山の一角に過ぎない」と懸念する声もある。こうした状況を踏まえ、当局は検査体制の強化に乗り出した。バイオ製薬会社に自主検査や結果報告を求めたほか、抜き打ち検査を拡大する方針を打ち出している。中国のバイオ医薬品市場は、すでに数百億人民元の規模まで成長した。
《亜州IR株式会社》

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