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中国:冷凍肉密輸が各地で横行、6月は10万トン超押収

2015年6月26日(金) 12時32分(タイ時間)
【中国】中国で冷凍肉の密輸が依然として横行している。

 中国海関総署(税関)が6月に全国14エリアで実施した一斉取り締まりで、密輸グループ21組織を摘発。外国から密輸された手羽先、牛肉、豚肉、内臓肉など合計10万トン以上を押収した。金額ベースでは30億人民元(約600億円)に上る。政府系メディアが伝えた。

 押収された冷凍肉には、パッケージの生産年月日が1970年代、80年代という30~40年前の古いものもみられた。正規の食品輸入に必要な検疫証明書は備えていない。「鳥インフルエンザ、口蹄疫、狂牛病に感染していた恐れもある」と、税関の関係者は懸念を露わにした。

 運送中の衛生状況も劣悪だ。湖南省長沙市で摘発された過去最大規模の密輸事件では、冷凍肉を積んだコンテナが香港に到着した後、一旦ベトナムに迂回。ベトナムと中国の国境付近では、現地住民を雇用し、小分けにして広西チワン族自治区に運び込んだ。区都の南寧市からは12時間をかけて、普通トラックで湖南省長沙市へ輸送。途中でとけてしまった冷凍肉は一部がすでに変質、腐敗していたが、長沙市に到着すると、冷凍倉庫に再び入れられた。

 こうした正体不明の密輸冷凍肉は、卸業者を経て、屋台やレストランに出荷。加工食品としてスーパーマーケットの店頭にも並べられた。香辛料などで調理すれば、消費者は判別がつきにくいという。牛肉の市場価格は通常500グラムあたり40人民元(約798円)に対し、密輸牛肉はその半値。ある肉卸業者は、「肉を仕入れる場合、検疫証明が欲しければ国産肉、安ければいいなら輸入肉だ」と悪びれもせずに語った。

 冷凍肉密輸の撲滅に向け、税関に加え、公安、工商、検疫など十数の政府部門が共同チームを立ち上げた。湖南省、広東省、広西チワン族自治区、雲南省などで取り締りを強化する予定。ただ、多数の部門が広範囲に展開するため、足並みをそろえるのは難しいとみられる。
《亜州IR株式会社》

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