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兵士2人を射殺、死体焼く タイ深南部

2015年7月19日(日) 21時11分(タイ時間)
【タイ】16日午前11時半ごろ、タイ深南部ナラティワート県で、走行中のピックアップトラックが別のピックアップトラックから銃撃を受け、運転していた兵士と同乗の別の兵士が死亡した。

 犯人グループは2人が乗っていたピックアップトラックの車内から自動小銃と拳銃を奪った後、ガソリンをかけて火をつけ、死体と車を燃やした。

 タイ治安当局は深南部の分離独立を目指すマレー系イスラム武装勢力による犯行とみている。

 ナラティワートと隣県のパタニー、ソンクラーでは同日、タイによる深南部の統治を糾弾する横断幕が県内の数カ所に掲げられた。


〈タイ深南部〉
 マレーシアと国境を接するタイ深南部(ナラティワート県、ヤラー県、パタニー県の3県とソンクラー県の一部)には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、1902年にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語を話せない人も多い。タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域で、行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルにとどまっている。
 深南部のマレー系イスラム教徒住民によるタイからの分離独立運動は断続的に続き、2001年から武装闘争が本格化。2004年4月には、警察派出所や軍基地を襲撃した武装グループをタイ治安当局が迎え撃ち、1日で武装グループ側108人、治安当局側5人が死亡した。同年10月にはナラティワート県タークバイ郡で、住民の逮捕などに反発したイスラム教徒住民約3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局による発砲などで7人が死亡、約1000人が逮捕され、逮捕者のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。両事件でマレー系イスラム教徒住民のタイ政府への反発は強まった。
 タイ政府は常時10万人以上の兵士、警官を深南部に送り込み、力で鎮圧を図ってきたが、現在も銃撃、爆破、放火事件が頻繁に起き、事態が改善するめどは立っていない。
《newsclip》

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