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中国:韓国での運転免許取得が横行、上海市は切り替え要件を厳格化

2015年7月23日(木) 10時04分(タイ時間)
【中国】自動車運転免許を韓国で取得する中国人が増加するなか、上海市が規制に乗り出した。

 今年7月から、国内免許への切り替えに際し、韓国に91日間以上の滞在で発行される「外国人登録証」の提出が義務付けられている。旅行などの短期滞在で取得した運転免許は、切り替えが認められなくなった形。同市交警総隊・車両管理所からの情報として、複数の現地メディアが21日付で伝えた。

 観光目的ならビザが要らない韓国の済州島(チェジュ島)で運転免許を取得し、帰国後に国内免許に切り替える――。これが中国で運転免許を取得する“抜け道”になりつつある。教習時間が短い上、費用も中国国内の半分以下に抑えられるためだ。韓国は2011年に運転免許試験を簡素化。技能試験を従来の11項目から2項目に減らし、教習時間を6時間の実技を含む13時間に短縮した。「目をつぶっても合格できる」と言われるほど、簡単に免許を取得できるという。

 それを商機と捉え、済州島で中国語通訳を雇う自動車教習所が急増。免許取得者向けのパッケージツアーを販売する旅行会社も中国で相次ぎ出現した。韓国当局の発表によれば、済州島で運転免許を取得した中国人は、14年通年で991人に上り、10年の68人から15倍近くに増加している。さらに、今年1~5月に済州島で運転免許を取得した外国人は1093人で、うち中国人が9割を占めた。なかでも、自動車教習料金が高騰し、教習所の入校待ちで免許取得まで半年~1年を要する上海市からの受講者が殺到。旅行ツアーを利用して韓国で免許を取得する中国人のうち、7割が上海市民という統計もある。

 免許切り替えの規制を厳格化する当局の措置を、上海市民はおおむね歓迎している。「わずか数日間の講習で免許を取得し、ハンドルを握るのは危険すぎる」と懸念する声は以前から高まっていた。一方、北京市などでは免許の切り替えが依然として認められているもよう。仲介業者や旅行会社が「外国人登録証」を不正に提供する“サービス”も存在するという。
《亜州IR株式会社》


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