【中国】「世界最大規模のレアメタル取引所」と自称する雲南省の泛亜有色金属交易所で、取り付け騒ぎが起きている。
資金の流動性危機が深刻化し、投資した商品が換金不能に陥るなか、投資家は20日と21日に雲南省政府庁舎で集会。資金の取戻しに向けて、政府に仲介するよう訴える抗議デモを展開している。複数の中国メディアが22日付で伝えた。
同取引所は15日、「流動性の回復に全力を尽くす」とする公告を発表し、投資商品の解約・換金がストップされている事実を初めて公式に認めた。そのうえで、悪意を持った先物の相場操縦がインジウム価格の暴落を招いたと釈明している。このリスクに巻き込まれた投資家は全国で22万人。投資総額は400億人民元(約7974億円)を超える。
泛亜有色金属交易所の取引対象は、インジウムやゲルマニウム、コバルトなど14種類のレアメタル。取引所経由で投資家や取引業者が購入した商品は、指定倉庫に預けられる。投機マネーの流入で在庫量が膨れ上がり、工業用に出回る量の減少で取引価格を吊り上げたと批判する声は以前から上がっていた。バブルが一旦弾けると、価格は下げ止まらないとの懸念も寄せられている。
泛亜有色金属交易所は数カ月前から、資金繰りの破たんが取り沙汰されていた。事実上の償還危機に陥っているのは、泛亜有色金属交易所の「泛亜穏健日金計画」という理財商品(資産運用商品)。「年間予想配当利回り10~13%」「換金は随時可能」と謳い、インターネットや銀行などを通じて販売を広げた。理財商品の実態は、高配当を謳って投資家から集めた資金を原資に利益分配を繰り返す「ねずみ講」に似た詐欺にあたるのではないかと、疑う声すら上がっている。
中国有色金属工業協会・インジウム分会の統計によると、年間の中国インジウム消費量は、2012年で60トン、13年で70トン、14年で82トン。拡大基調にあるものの、100トンに満たない水準だ。一方、開示された泛亜有色金属交易所の在庫量は3600トンを超える。同取引所のインジウム保有ポジションの突出した大きさがうかがえる格好だ。
中国:雲南レアメタル取引所で換金不能に、投資家は連日抗議デモ
2015年7月23日(木) 10時05分(タイ時間)
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