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中国:「ゼラチン注入」でかさ増し、乾燥ナマコなどでも横行

2015年7月30日(木) 18時35分(タイ時間)
【中国】浙江省温州市、雲南省昆明市などの市場でこのほど、ゼラチン状の物質を注入して重量を上乗せした「ゼラチン注入エビ」が相次いでみつかり、食の安全に対する消費者の不安がつのっている。

 こうした「ゼラチン注入」の詐欺行為は、エビ類だけでなく、より希少価値の高い乾燥ナマコや、タツノオトシゴにも及んでいることがわかった。中国新聞網が28日付で伝えている。

 こうした「ゼラチン注入」の詐欺行為は、単価の安い小さなエビではコストが大きくなるため、クルマエビやブラックタイガーなどの大エビや、さらに希少価値の高い乾燥ナマコ、タツノオトシゴなどが対象となる。ゼラチンを注入されたナマコは、水で戻したとき通常の5分の1程度の3倍ほどにしかならないという。

 海産物の重量に対するゼラチン注入の割合は、クルマエビで30%、タツノオトシゴで10%前後。1キログラムあたりそれぞれ43人民元(約860円)、349~549人民元(約7000~1万1000円)ほどの不当な利益をもたらす計算になる。

 浙江省舟山市の水産業者によると、「かさ増し」のため注入する物質は、一般に動物の皮膚や骨を原料とするゼラチンや、海藻を原料とする食用カラギーナン、寒天などで、食べても人体に影響がないという。しかし、利幅を上げるため、食用ゼラチンよりも一層安価な工業用ゼラチンを使用する水産業者も存在する。各地の市場監督管理局は、消費者に注意を呼びかけるとともに、「ローラー作戦」でしらみつぶしに市場の取締りを行っている。
《亜州IR株式会社》


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