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中国:本土市場の資金流入鈍化に警戒感、デレバレッジ進行で

2015年8月2日(日) 13時13分(タイ時間)
【中国】足元の本土マーケットで、資金流入ペースの鈍化懸念が広がっている。レバレッジ取引の巻き戻しが進んでいるためで、目先はこれが上値を抑制する要因になる可能性が出てきた。

 昨年7月中旬から今年6月12日までの期間、上海総合指数は1年足らずで150%を超える上昇率を記録。最大のけん引役となったのは、資金を借りて投資するレバレッジ取引だ。ゴールドマン・サックスはA株の信用取引残高について、「過去最高を記録した6月18日の規模(2兆2700億人民元、約45兆2700億円)は、時価総額(流通株ベース)の8.8%に相当した」と指摘。極めて高水準と解説し、「適正な持続可能な信用取引残高の水準は、1兆人民元(流通株ベース時価総額の5%、非流通株含めた全体の時価総額2%)」と試算した。そのうえで、「足元の信用取引残高が1兆3700億人民元の水準であることを踏まえると、今後さらに約4000億人民元のデレバレッジが進む」との見方を示した。

 非正規(証券会社が提供する正規の信用取引以外)の資金貸し出しも、このところ縮小傾向にある。CSFBによると、当局が株式投資向け資金貸し出し業務の取り締まりを強化して以降、同業務の主流システムであるHOMSを通じた資金貸出額は60%以上も減少したという。

 これまで相場をけん引してきたレバレッジ取引の縮小で、今後の上昇ペースは緩やかになりそうだ。
《亜州IR株式会社》

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