RSS

中国の株式マーケット、「異常取引」に対する取り締まり強化

2015年8月5日(水) 01時37分(タイ時間)
【中国】本土マーケットで「異常取引」に対する取り締まりが強化されている。

 上海と深センの両取引所は先週末、証券取引価格に影響を与えた疑いのある取引口座34件に対し「売買停止」措置を発令。これに続き、上海証券取引所は週明け3日、証券取引価格に大きな影響を与えた4口座についても、売買を一時停止させると発表した。同時に、頻繁に注文取り消しがあり、金額が大きかった3口座、大口の売り注文を出して証券取引価格や取引高に影響を与えた2口座に対しても、口頭で警告を発した。

 異常な取引に対しては、官製メディアも一斉に批判している。中国証券報、上海証券報、証券日報、証券時報の4大経済紙は3日、プログラム取引監督規則の問題に関する記事をトップで掲載。「株価を吊り上げたり、吊り下げたりしている一部の口座を把握している」とする当局者のコメントを伝え、プログラム取引による相場操縦を指弾した。


<取引制限を受けた口座の売買の特徴は?>

 前述の取引制限を受けた口座は、どのような売買をしていたのか……。上海証券報によると、取引のパターンは大きく2つに分けられる。1つ目は、ファンドや株式の取引の際、頻繁に注文を出して、かつ金額が大きく、市場の正常な取引秩序に影響を及ぼしているもの。例えば、ある口座では、7月8日に1万6000件の売り注文を出したが(金額ベースで15億人民元超)、売り注文を出した後の取り消し比率が99.18%に達したという。

 2つ目は、1営業日内に短期の相場操縦をした疑いがあるもの。とりわけ、大引けにかけて、一部の口座は価格を吊り上げたり、吊り下げたりして、価格や取引量に影響を与え、市場を誘導。高値を狙って売り、または安値を狙って買いを入れた疑いがあるという。

 これらは、いずれもプログラム取引を利用している可能性があり、中国社会科学院・金融研究所研究員の易憲容氏は、プログラム取引が昨今の乱高下を主導していると指摘。「悪意あるプログラム取引を行った投資家に市場を牛耳らせてはならない」と強調した。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報