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中国:渤海湾の汚染深刻、毎年汚水28億トン流入で漁獲量1/10

2015年8月10日(月) 22時41分(タイ時間)
【中国】環渤海湾エリアが汚水による深刻な海水汚染に見舞われている。

 天津市、河北省、遼寧省、山東省の流域工業地帯から流入する汚水は毎年28億トン。河川水が増水する夏場を中心に、無機窒素や活性リン酸塩などの汚染物質70万トンが湾内に溜まる。渤海湾に汚水を注ぐ河川は、主だったものだけでも57本を数えるという。経済参考報が10日付で伝えた。

 地域、部署を横断した環境汚染防止策は、まだ制定されていない。環境保護部、交通運輸部、海洋局、農業部漁政など他部門がそれぞれ管轄しているためだ。体系のとれた合理的な汚染排出規制は存在しないという。

 船舶汚染も軽視できない。河北省が管轄する唐山港と秦皇島港は、貨物取扱量で全国の4位と9位の規模だ。船舶の入出港数は、年間で25万3000回に上る。このほか大量のプラント船舶、砂利運搬船、港湾作業船が往来。事故が発生した際は、大きな汚染が発生すると危ぐされる状況だ。

 山東省煙台の竜口市では、製紙業が盛ん。竜口市に面する海域6万平米では、長年の汚染物質蓄積によって魚貝類が絶滅した。遼寧省南西部の葫芦島市に位置するめっき工業団地でも、海域5面平米の生物が死に絶え、海底には砂漠が広がる中国の“死海”となっている。

 すでに渤海湾では、生態系の崩壊に伴って大型魚貝類は死滅。小型魚貝類の年間漁獲量も、1000~3000トンに激減した。最盛期の3万トンを比較し、10分の1相当に縮小している。
《亜州IR株式会社》

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