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「人生を豊かにする白い歯の治療」 第2回 東京医科歯科大学・バンコク病院共催「家族の健康セミナーおよび相談会」

2015年8月11日(火) 12時14分(タイ時間)
保坂 啓一 氏 歯学博士の画像
保坂 啓一 氏 歯学博士
東京医科歯科大学大学院う蝕制御学分野 助教
保坂 啓一 氏 歯学博士

お口のことで満足していないことは?

 株式会社イージーが実施した18―70歳を対象とする国民意識調査の結果で、「お口のことでして満足していないこと」として第一に挙げられたのが「歯の色」だった。次いで「口のにおい」「歯並び」となり、多くの人が歯の色を気にしていることが分かる。

 トレンダーズ株式会社による25―39歳の男女1000人に対する歯に関する意識調査で、「歯が白いとその人に対する印象がアップすると思いますか?」という質問に、94%が「はい」と答えている。そのほかの調査では、白い歯と黄ばんだ歯の見た目年齢が、白い歯の方が3歳ほど若いという結果となった。

 歯に色が着く理由は、外部からと内部からの2つがある。外部からの着色として、コーヒー・紅茶・お茶、ワイン、カレー、タバコの飲食によるものなど。内部からの変色として、加齢、薬剤、虫歯など。

2種類のホワイトニング

 着色を落として歯を白く保つための方法は、「ホームホワイトニング」と「オフィスホワイトニング」の2種類がある。もちろん歯磨きもホワイトニングの一つ。最近の歯磨き粉は研磨剤が含まれている製品が多く、こまめに歯磨きすることによって白く保つことができる。

 本格的なホワイトニングのうち、ホームホワイトニングは個人で実施する方法。まずは歯型を取ってトレーというものを作成。トレーに薬剤を塗布して歯に装着する。1日2―3時間、場合によっては寝ている間、装着を続ける。早ければ2―3日で効果が現れ、2週間すればほとんど色素が分解される。低濃度の薬剤を使用するため、時間はかかるがより確実に白くなり、その状態がより長持ちする。

 もう一つの方法は、歯医者など専門医が行うオフィスホワイトニング。薬剤と器具を駆使して白くしていき、30分ほどで終わる。限られた時間で行うので薬剤の濃度を高めることになり、歯茎に近い部分はどうしても塗布しづらくなる。その場ですぐに白くしたいという場合の選択肢といえる。

 歯が黄色いのは病気ではない。ホワイトニングは治療というより美容というイメージなので、費用は保険適用外。当院では4万円ほど。「歯がもろくなるのでは?」という心配の声が聞かれるが、そのようなことはない。歯の表面を電子顕微鏡で見ると、ホワイトニングによってざらつくことが確認されるが、しばらくして元通りに回復する。効果は数年、持続する。分解された色素の再発はないが、加齢などによる変化が出てくる。

 また、ホワイトニング後の飲食で歯茎がしみる場合がある。全体の10―20%程度で、薬を塗ることによってほとんど改善する。

歯は白くて当然、コンポジットレジンによる治療

 虫歯の治療はこれまで銀歯、金歯といったものが主流だった。技術的にも強度的にも金属を上回るものがなく、保険適用云々といった理由もあった。しかしこの数年で、歯の色と変わらない白色のコンポジットレジンが普及、歯をより自然な形に治療できるようになってきた。

 コンポジットレジンは80%のセラミック粒子をレジン(プラスチック)で固めたもので、白くて丈夫。接着歯学大国の日本で発展、特に歯の象牙質とコンポジットレジンを一体化させる接着剤の品質が優れている。歯は菌に侵された部分のみ削り、金属以上に歯と一体化させられる。上下左右の歯に合わせて形状も色も自由、治療はその日に終わる。

 これまでは高価なブリッジやインプラントという選択肢がなかった治療も、状態によってはコンポジットレジンでも可能。隣り合わせの歯を充てんすることによって歯並びをきれいに見せたり、ホワイトニングと合わせて歯の見た目年齢を若返らせてアンチエイジングを実現したりと、単なる虫歯治療にとどまらず、可能性がどんどん広がっている。

 「どの程度もつのか」という点では、統計では13―15年の時間経過で90%以上が維持。そしゃくを繰り返し、多くの菌にさらされる悪条件の口内で、10年以上も良好な状態を保つというのは驚異的といえる。

虫歯にならないのが一番

 お口の中をより良い状態に保つには、虫歯にならないのが一番。歯磨きは1日2回以上、フッ素入りの歯磨き粉ならより歯を強くする。歯ブラシは例えば、普段使用しているもののほかに電動ブラシを加えて2本で磨くと、これまで磨けなかった部分にブラシが届くなど、より効果的。歯と歯の間に残る磨き残し(ブラーク)には歯間ブラシと歯間ジェルを利用する。歯間ブラシはさまざまなサイズが用意されている。そしてデンタルフロス。この3種類は歯磨きに不可欠だ。さらに洗口液で消毒。しっかり歯磨きしても菌は口内に10%程度残るといわれる。

 年齢によって虫歯になりやすい箇所が異なる。10―20代では上下の歯が噛み合う咬合(こうごう)部、30―40代では歯と歯の間の隣接面、それ以降は歯茎の歯頸(しけい)部となる。また、食生活の管理も大事だ。間食は虫歯になりやすい。おやつというとどうしても甘いものが多くなるので、食後のデザートとして摂るなど1日3回の食事にまとめ、じょうずに管理したい。

 白い歯を保つにはまず、自身で毎日手入れし、定期的に歯医者で診てもらい、ときにホワイトニング。お口の健康づくりで生活のモチベーションを上げ、それでも虫歯になったらコンポジットレジンで治療を。

Bangkok Hospital
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電話:0-2310-3257 (Japan Medical Service 7時―20時) ファクス:0-2755-1261
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