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インドネシア高速鉄道を巡り日中火花、中国は3年後の完成約束

2015年8月13日(木) 23時22分(タイ時間)
【中国】インドネシアが導入を計画している高速鉄道に関して、中国特使としてインドネシア・ジャカルタを訪れた国家発展改革委員会の徐紹史主任は10日、ジョコ大統領と会談し、事業化に向けた調査結果を提出した。

 同鉄道建設を巡っては、日本も受注を目指している。 すでに日本側も、調査報告書をインドネシア政府に提出した。インドネシア政府は今後、2~3週間をかけて両国の報告を精査。利害関係を持たない第3国からの意見などを参考にしながら、発注先を最終決定する運びとなる。中国政府系メディアが13日付で伝えた。

 調査報告の中で中国は、最高時速350キロの高速鉄道を3年で完成させることを提案。今年9月に着工できる準備を整えており、2018年に完成可能だと説明した。総事業費や建設単価に対するコストパフォーマンスの面で、日本を含む他の国よりも勝っている点をアピール。総延長150キロの鉄道に駅を8カ所設け、高速鉄道がもたらす経済効果を最大限に発揮できるとプレゼンした。資金面についても、米ドルと人民元の両通貨建てで融資を提供すると説明。償還期限を40年(10年の延長可能)に定め、金利も低く設定するなどして、資金面の支援も手厚くすると保証した。

 プロジェクトは、中国との合弁方式を採用。建設、運営主体となる新会社をインドネシアとの共同出資で設立する考えだ。インドネシアに中国の高速鉄道技術を譲渡することも約束。関連設備の現地生産化を進めて、高速鉄道分野での海外市場開拓を共同で推進することを提案した。

 日中が受注を争っている高速鉄道は、インドネシアの首都ジャカルタと、同国第3の都市、バンドンを結ぶ鉄道。経済発展につれて2都市間の交通渋滞が深刻化する中で、両都市間を結ぶ高速鉄道の建設計画が持ち上がった。

 日本側が提出した報告書の内容によれば、鉄道の総延長は中国の提案よりやや短い144.6キロ。現行では2~3時間を要するジャカルタ~バンドン間の鉄道移動距離を約36分に短縮させる。

 日本側は、省エネ、耐震、安全面の強みを強調。中国側は日本より着工時期が早い点や費用を抑えられる点をアピールした。インドネシアの政府高官は、「どちらを選ぶにしても、確率は五分五分だ」とコメントしている。

 ただ、同国の内閣では、親中派が優勢に傾いている。昨年10月に就任したインドネシアのジョコ大統領は12日、政権発足後初の内閣改造を実行すると発表。日本の新幹線方式の優位性を訴えていた知日派のラフマット・ゴーベル貿易相らを更迭することを明らかにした。一方、中国高速鉄道の採用を唱える親中派閣僚、リニ・スマルノ国営企業大臣らは留任させる。
《亜州IR株式会社》

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