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タイ治安当局、バンコクの中国人が多い地域で警戒強化

2015年8月19日(水) 15時04分(タイ時間)
【タイ】バンコク都内で17日、18日に爆弾テロが起きたことを受け、タイ警察のソムヨット長官は18日夜、中華街のヤオワラート通りを、別の警察高官はチャオプラヤ川沿いのショピング街アジアティーク・ザ・リバーフロントを視察した。

 どちらも中国系の旅行者が多い場所で、タイ警察は今回のテロが中国人を標的にしている可能性があるとみているようだ。

 爆弾テロは17日にバンコク都心ラチャプラソン交差点の観光名所「エラワンの祠」で、18日にバンコク都内を流れるチャオプラヤ川のサトン船着場で起きた。ラチャプラソン交差点ではタイ人、中国人ら少なくとも20人が死亡、125人が負傷。サトン船着場では爆弾が水中に落ちて爆発し、けが人はなかった。サトン船着場からはアジアティークに向かう送迎ボートが出ている。

 タイ治安当局は犯人について、▼タイ軍事政権と対立するタクシン元首相派▼マレーシア国境のタイ深南部でタイ当局と武装闘争を続けるマレー系イスラム武装勢力▼国際テロ組織――のいずれかの可能性が高いとみている。

 軍政の一部はタクシン派による犯行という見方をとっているようだ。ただし、同派は現在テロを起こしても、軍政に政権を長期化させる口実を与える上、自派の犯行が明らかになれば、国民の支持を失うだけで、メリットがないという指摘がある。また、「エラワンの祠」周辺で働くタイ人の多くはタクシン派の支持層である中低所得者で、祠自体もタイ国民の信仰を集めており、タクシン派がテロを実行する場所としては考えにくいとの見方もある。

 マレー系イスラム武装勢力は深南部で数々の爆弾テロを引き起こしているが、バンコクでのテロ攻撃はほとんどなく、使用された爆弾も、深南部で通常使われるものと異なる。

 国際テロ組織に関しては、不法入国でタイで逮捕された中国籍のウイグル族109人が今年7月、タイ軍政により中国に強制送還されたことへの報復として、テロを働いた可能性が指摘されている。今回のテロ攻撃が中国人旅行者の多い場所で起きていることとも符合するが、国際テロ組織によるバンコクでの大掛かりなテロは過去に例がない。

 ウイグル族の多くはイスラム教徒で、中国政府による弾圧を逃れ、東南アジアなどに脱出するケースが増えている。一部は民族的に近いトルコが引き取っているが、中東に渡り、過激派組織に加わることもある。タイ軍政が中国に強制送還した翌日には、送還に抗議するトルコ人のデモ隊がイスタンブールのタイ領事館に突入し、窓ガラスを割ったり、備品を壊すなどした。
《newsclip》

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