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バンコクの爆弾事件、捜査迷走 「運良ければ逮捕」

2015年8月25日(火) 03時30分(タイ時間)
【タイ】17日にバンコク都心ラチャプラソン交差点の「エラワンの祠」で爆弾が爆発し、タイ人6人、中国人とマレーシア人各5人、香港人2人、シンガポール人とインドネシア人各1人の計20人が死亡、128人が負傷した事件は迷宮入りする様相を強めている。

 タイ警察は爆発現場の防犯カメラの映像から、「エラワンの祠」のベンチに爆弾が入ったバックパックを置いて立ち去ったとみられる黄色いTシャツを着て中東系の容姿の男を容疑者として行方を捜査している。調べによると、容疑者はバンコクのタイ国鉄フアラムポーン駅から3輪タクシー(トゥクトゥク)に乗って「エラワンの祠」近くに到着し、「祠」にバックパックを置いた後、高架電車BTSラチャダムリ駅近くまで徒歩で移動、そこからオートバイの後部座席に乗って移動するバイクタクシーで、約1キロ離れたルムピニ公園に向かった。バイクタクシーの運転手らは、容疑者の男が携帯電話でタイ語や英語ではない言葉で話していたと証言している。

 警察は「エラワンの祠」で容疑者の近くに立っていた男性2人が共犯の疑いが強いとしていたが、その後の捜査で、1人は中国人旅行者、1人はガイドで、事件とは無関係と判明した。

 事件翌日の18日午後1時ごろ、バンコク都内を流れるチャオプラヤ川のサトン船着場の水路で爆弾が爆発した。けが人はなかった。警察は、船着場の上を走るタークシン橋から爆弾が投げ込まれたとみて、現場検証を行っていたが、22日、現場の防犯カメラの映像から、ラチャプラソン交差点の爆発から約20分後、モンゴロイド系とみられる青いTシャツを着た男が現場の水路にビニール袋のようなものを蹴り落としていたことが判明。犯人グループが同時多発テロを狙っていた可能性が高まった。

 20日には英BBC放送がラチャプラソン交差点を取材し、祠の道路を挟んで反対側の建物の壁に、爆弾の一部とみられる鉄球などがめり込んでいるのを発見した。取材班は数百メートル離れたタイ警察本部に証拠品として提出しようとしたが、昼休み中だとして入口で追い返された。この映像はテレビ、インターネットで放送され、タイ警察のずさんな捜査と対応に、インターネット上で批判が集まった。 

 タイ軍事政権やタイ警察の幹部は今回の事件について、国際テロ組織の関与を否定し、軍政と対立する国内勢力の犯行という見方を示している。ただ、「テロではないが、犯人は外国人かもしれない」(ソムヨット警察長官)と、犯人像は不透明。犯人逮捕については、「運が良ければ逮捕できる」(ソムヨット警察長官)と悲観的だ。

 こうした中、タイ警察は犯人逮捕につながる情報への懸賞金を当初の3倍の300万バーツに引き上げた。警察以外に、軍政と対立するタクシン元首相の息子のパーントーンテーさんが700万バーツ、ほかの民間企業が200万バーツの懸賞金をかけている。
《newsclip》

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