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中国:工場爆発事故が頻発、23日は河北省・江蘇省・河南省で

2015年8月26日(水) 15時00分(タイ時間)
【中国】各地の生産工場で爆発事故が相次いでいる。23日には3件が報告された。

 河北省廊坊市の文安県では、23日夜間に新鋼錬鋼廠の溶融炉から液体鉄が噴出。排水溝の水と接触し、大音響とともに爆発が起きた。鉄の温度は1400度に上っていたという。10キロ離れた商店にも、地響きが伝わった。人的被害は報告されていないものの、同工場は3週間前の7月30日、酸素を扱う過程で爆発。7人が死亡し、1人が負傷する事故を起こしたばかり。安全確保を怠った嫌疑がかかり、地元警察によって責任者2人の身柄が拘束された。

 同日午前10時ごろ、江蘇省蘇州市の鹿山路では化学工場が爆発・炎上。高さ数百メートルの火柱が上がり、10キロ以上離れた地点でも炎が目視された。同工場には、燃易性の有害物質、ジフェニルメタンが保管されていたという。

 23日にはまた、河南省許昌市のライター工場が爆発事故に見舞われた。冷温水器が加熱し、周囲の可燃物に燃え移ったとみられる。この工場は今月14日、安全面に問題があるとして安全生産監督管理局に生産停止を命じられていた。

 このほか22日の20時ごろには、山東省シ博市の化学工場で爆発事故が起きている。現場はシ博市桓台県の山東潤興化工科技公司で、従業員のうち1人が死亡し、9人が負傷。生産開始の試運転中に、アクリロニトリルの貯蔵庫がなんらかの原因で爆発した。事故の地点は、住宅街からわずか1キロしか離れていない。

 山東潤興化工科技公司は、山東潤興投資集団公司の全額出資で2012年に発足。工場は7月に完工し、8月から試運転に入っていた。アクリロニトリルの年産能力は10万トンに設定されている。ナイロン生産に用いられるアクリロニトリルは無色の液体で易燃性。有毒の酸化窒素を放出しながら燃焼する。

 今月12日の午後11時ごろには、天津市浜海新区で記録的な大爆発が発生。天津港瑞海国際物流公司の倉庫に保管されていた可燃性化学品が爆発した。事故現場には、有害物質のシアン化ナトリウムが700トン保管されていた事実も明らかになった。有害物質の拡散など、一段の被害拡大が懸念されている。

 24日の当局発表によれば、天津爆発事故による犠牲者は129人に拡大した。行方不明は44人を数える。重傷の39人を含めて、合計610人が依然として入院治療中という。
《亜州IR株式会社》


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