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バンコクの爆弾事件、タイ人女ら2人に逮捕状

2015年8月31日(月) 16時02分(タイ時間)
容疑者の男女2人の似顔絵、写真を公表するタイ警察報道官の画像
容疑者の男女2人の似顔絵、写真を公表するタイ警察報道官
写真提供、タイ警察
【タイ】17、18日にバンコクで発生した爆弾事件で、タイ警察は31日、新たに容疑者2人の逮捕状を取った。

 1人はタイ人女のワンナー・スワンサン容疑者(26)、もう1人は氏名国籍不明の男で、警察はヒジャブ(イスラム教徒の女性が頭髪を隠すためかぶるスカーフ)を被ったワンナー容疑者の身分証明書の写真と、男の似顔絵を公開した。

 この事件では29日に氏名国籍不明の男がバンコク都ノンジョーク区のアパートで逮捕され、爆弾の部品多数とトルコの偽造パスポート200冊以上が押収された。ほかに、別の氏名国籍不明の男2人に逮捕状が出ている。

 警察は30日、逮捕した男の供述に基づき、都内ミンブリ区のアパートを捜索し、爆弾の部品を押収した。ワンナー容疑者はこのアパートの部屋の賃借契約者だった。

 17日の爆弾事件はバンコク都心ラチャプラソン交差点で発生し、タイ人6人、中国人5人など20人が死亡、日本人男性1人を含む128人が重軽傷を負った。また、現場を走行中の自動車、バイク数十台が破損、一部が炎上した。

 翌18日にはバンコク都内を流れるチャオプラヤ川のサトン船着場の水路で爆弾が爆発した。高い水柱が上がり、周辺にいた人たちが走って逃げたが、水中で爆発が起きたため、けが人はなかった。

 この事件については、不法入国でタイで逮捕された中国籍のウイグル族109人が今年7月、タイ軍事政権により中国に強制送還されたことへの報復として、ウイグル族が関与する国際テロ組織がタイ軍政と中国人旅行者を狙い、爆弾テロを実行した可能性が指摘されている。2度の爆発が中国人旅行者の多い場所で起きていることとも符合するが、軍政、警察の幹部はテロ組織の犯行という見方を否定し、「警察による取り締まり強化に反発した人身売買業者の犯行」(ソムヨット・タイ警察長官)などと主張している。

 タイは観光が経済の大きな柱。タイ軍政は、今回の事件を国際テロ組織の犯行と認めれば、観光業への中長期的な影響が避けられないとみて、「テロ」「テロリスト」という言葉を避けているようだ。

 ウイグル族の多くはイスラム教徒で、中国政府による弾圧を逃れ、東南アジアなどに脱出するケースが増えている。一部は民族的に近いトルコが引き取っているが、中東に渡り、過激派組織に加わることもある。タイ軍政が中国に強制送還した翌日には、送還に抗議するトルコ人のデモ隊がイスタンブールのタイ領事館に突入し、窓ガラスを割ったり、備品を壊すなどした。
《newsclip》

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