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バンコクの連続爆弾事件 テロ頻発のタイ深南部で容疑者逮捕か

2015年9月4日(金) 02時03分(タイ時間)
8月17日の事件の実行犯の似顔絵の画像
8月17日の事件の実行犯の似顔絵
画像提供、Pol.Lt.Gen.Dr.Prawut
バイクや死体がそのまま残された爆発現場(17日)の画像
バイクや死体がそのまま残された爆発現場(17日)
写真、齋藤正行
爆発現場(17日)の画像
爆発現場(17日)
写真、齋藤正行
【タイ】8月17、18日にバンコクで起きた連続爆弾事件に関連し、タイ当局が1日、マレーシア国境のタイ深南部ナラティワート県スンガイコロクでタイ人男(38)を逮捕し、バンコクの陸軍基地に移送して取り調べを行っているもようだ。

 タイでの報道によると、男は爆弾事件で指名手配されたタイ人女、ワンナー容疑者(26)と電話で連絡を取り合っていた。マレー語方言を話し、タイ語は不自由だという。

 警察の報道官は3日、タイ人男の逮捕に関する報道について、捜査に影響があるとして、逮捕が事実かどうか明らかにしなかった。

 タイ深南部ではタイからの分離独立を目指すマレー系イスラム武装勢力による爆弾・銃撃テロが頻発。テロとタイ当局の取り締まりによる死者は2004年以降、6000人以上に上る。テロ活動の北限は南部の商都ハジャイとされ、バンコクでの活動は確認されていない。ただ、2013年5月にバンコクで爆弾が爆発、7人が重軽傷を負った事件では、深南部出身者が逮捕された。

 今回の事件は、これまでの捜査で、不法入国でタイで逮捕された中国籍のウイグル族109人が今年7月、タイ軍事政権により中国に強制送還されたことへの報復として、ウイグル族が関与する組織がタイ軍政と中国人旅行者を狙い、爆弾テロを実行したという見方が強まっている。ここに深南部の武装勢力が関与していたとなると、事態は深刻さを増し、バンコクの今後の治安に疑問符が付きそうだ。

 17日の爆弾事件はバンコク都心のラチャプラソン交差点で発生し、タイ人6人、中国人5人など20人が死亡、日本人男性1人を含む128人が重軽傷を負った。また、現場を走行中の自動車、バイク数十台が破損、一部が炎上した。

 翌18日にはバンコク都内を流れるチャオプラヤ川のサトン船着場の水路で爆弾が爆発した。高い水柱が上がり、周辺にいた人たちが走って逃げたが、水中で爆発が起きたため、けが人はなかった。

 警察はこの事件で、8月29日、バンコク都ノンジョーク区のアパートで外国人の男を逮捕し、爆弾の部品多数とトルコの偽造パスポート200冊以上を押収した。翌30日には都内ミンブリ区のアパートを捜索し、爆弾の部品を押収。翌31日、ミンブリのアパートの賃借契約者であるワンナー容疑者らの逮捕状を取り、タイ南部パンガー県のワンナー容疑者の実家を捜索した。ワンナー容疑者は別の容疑者であるトルコ人男と結婚し、数カ月前からトルコに滞在しているもよう。

 9月1日には、タイ東北部サケーオ県アランヤプラテートのカンボジア国境で、17日の事件に関与したとみられる男を逮捕した。男は中国のパスポートを所持し、トルコ語を話す。男の指紋はノンジョーク区のアパートで採取されたものと一致した。

 ウイグル族の多くはイスラム教徒で、中国政府による弾圧を逃れ、東南アジアなどに脱出するケースが増えている。一部は民族的に近いトルコが引き取っているが、中東に渡り、過激派組織に加わることもある。タイ軍政が中国に強制送還した翌日には、送還に抗議するトルコ人のデモ隊がイスタンブールのタイ領事館に突入し、窓ガラスを割ったり、備品を壊すなどした。
《newsclip》

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