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中国:第3世代原子炉「華竜1号」、ケニア輸出が視野に

2015年9月9日(水) 13時14分(タイ時間)
【中国】第3世代原子炉の中国モデル「華竜1号(HPR1000)」がアフリカに輸出される可能性が出てきた。

 中国広核集団(CGN)はこのほど、ケニアのエネルギー石油省傘下の原子力発電局と覚書を締結。同国に「華竜1号」を設置することで全面的に協力する方針を確認した。研究・開発、建設、運営、燃料供給、安全管理、放射性物質保管、核廃棄物管理、原子炉解体など多方面で提携する。

 ケニアの代表団は、今月の6日から11日にかけて訪中。7日は広東省の大亜湾原発を参観した。

 ケニアは東アフリカ地域で経済規模トップ。ただ、発電設備の総容量は足元で200万キロワットにとどまる。送電網のカバーエリアは、全国平均で30%、農村部で10%に過ぎない。ケニア政府は2030年までに100万キロワット級の原子炉4台を段階的に建設していく計画だ。

 中国が“自主開発”と主張する「華竜1号」はPWR(加圧水型原子炉)。国有のCGNと中国核工業集団(CNNC)の2大原発企業が共同で開発した。CGNが持つCPR1000(フランス系)の改良第3世代炉「ACPR1000」技術と、CNNCが自主開発した第3世代炉「ACP1000」技術を融合。重大事故の予防措置などを強化した。

 CGNはこのほか、英国から原子力発電所の建設を受注する見通しだ。実現すれば、中国の自主開発による原子炉が欧州に設置される初ケースになるという。香港メディアが7日、英国での報道を引用する形で伝えた。

 報道によると、CGNとCNNCの連合が受注を獲得する見通し。習近平国家主席が10月に英国を訪問するのに合わせ、キャメロン首相と署名式典を行う運びという。受注するのは、エセックス州のブラッドウェル原子力発電所。中国側が過半数の権益を取得する見込みで、フランス電力公社(EDF)も出資を予定している。
《亜州IR株式会社》


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