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ロヒンギャ族人身売買、タイ軍士官4人に逮捕状

2015年9月22日(火) 17時05分(タイ時間)
【タイ】タイ警察は21日、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャ族などの人身売買を行っていた疑いで、タイ陸軍の大佐、大尉ら士官4人の逮捕状をとったと発表した。また、事件に関与した疑いのある警官32人を左遷処分にした。

 この事件で逮捕状が出たのは計153人で、このうち90人を逮捕した。63人は逃走中。

 タイでは今年4月末から5月上旬にかけ、マレーシア国境に近い南部のソンクラー県とサトゥン県の山中で、ロヒンギャ族の人身売買の拠点とみられるキャンプ跡地が70カ所以上みつかり、ロヒンギャ族とみられる約300人が保護された。キャンプ跡地には木を組んでビニールシートをかけた建物や衣類などが残され、30人以上の遺体が埋められていた。人身売買の被害者数千人が収容され、このうち、病死したり、人身売買業者に殺害された人が遺棄されたとみられている。

 タイ当局によると、人身売買業者はロヒンギャ族などをミャンマー、バングラデシュから陸路、海路でタイに密入国させ、タイ南部の収容キャンプを経由し、奴隷として漁船に売り払ったり、イスラム教徒が多いマレーシア、インドネシアに送り込むなどしていた。密入国の手数料をとっていたほか、キャンプに収容した被害者に追加の金を支払うよう脅し、暴行を加えるなどした。

 タイで取り締まりが本格化したことを受け、人身売買業者は、証拠隠しのため、キャンプを放棄し、被害者を置き去りにしたとみられる。タイ、マレーシア、インドネシアでは、5月中旬に入り、人身売買業者に放棄されたとみられるロヒンギャ族の難民船が相次いでみつかった。

 ロヒンギャ族はもともとミャンマー西部に居住していたが、1970年代後半から、ミャンマー政府による迫害と貧困を逃れ、数十万人が難民としてバングラデシュなどへ脱出した。2007年ごろからは、タイ、マレーシアに船で密入国を図るケースが増えている。タイ政府は過去数年、領海内に入ったロヒンギャ族の難民船を沖に曳航して置き去りにしたなどとして、欧米の人権保護団体やメディアから批判された。
《newsclip》

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