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自閉症・発達障害 バンコク病院小児発達障害・神経クリニック

2015年9月30日(水) 14時08分(タイ時間)
Chollapat Chaturongkul, M.D.の画像
Chollapat Chaturongkul, M.D.
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バンコク病院小児発達障害・神経クリニック
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バンコク病院小児発達障害・神経クリニック
Chollapat Chaturongkul, M.D.
Child and Adolescent Psychiatrist(児童精神科医)

バンコク病院小児発達障害・神経クリニック
Child Developmental Neuropsychiatric Clinic, Bangkok Hospital

■3歳までに「自分は何をしたい」と話せるかどうかを目安に

 自閉症は、コミュニケーションや社会適応の障害・困難といった脳の発達障害に伴う病気です。よく「先天性のため生涯にわたって続く」といわれますが、決して正しくありません。未解明な部分が多くあり、10―20年という長い治療が必要な患者も少なくありませんが、「早く対応すればよりよい結果が見込める」のは確かです。ここでは自閉症にとどまらず、学習障害などを含めた発達障害についてお話しします。

 バンコク病院の小児発達障害・神経クリニックでは、新生児から18歳までの患者を診療しています。患者さんが当クリニックを訪れるきっかけの多くは、言葉を発するようになる2歳に達しても「あまり喋らない」、話しかけられても「言葉を理解しない」、2―5歳では「落ち着きがない、感情の起伏が激しい」など行動や感情の問題、5―18歳では「勉強が苦手」といった学習上の問題です。

 自閉症の場合は、 「3歳までに症状が現れたら……」といわれることが多いですが、1歳でも2歳でもより早い発見が大切です。専門医に相談する目安としては、生後4カ月から8カ月でアイコンタクトを行わない、6カ月で物音に反応しない、1歳で対象を指差して会話をしない、3歳で「自分は何をしたい」という文章が組み立てられず目的語を繰り返すだけ、3歳から5歳で社会性に乏しく一人でいることを好む、などです。自閉症の可能性もありますので、医師に相談してください。

■通院患者の1―2割は日本人

 当クリニックでは常時20―30人の患者が通院しています。症状は多い順として、1)集中力や持続性の欠如、2)自閉症、3)性格に関する問題、4)ダウン症、5)感情制御に関する問題――、となっています。最も多い年齢は10―15歳でしょうか。小学校高学年から中学生にかけて勉強が大変になる時期であり、学習障害という問題が多くなってきます。

 タイ人患者は全体の20―25%、日本人は15―20%です。最多はアラブ諸国からの患者で全体の半分を占めますが、これはメディカルツーリズムの発達によるものだと思います。タイでは自閉症・発達障害の子どもは年々増加しています。正確な統計を探せていませんが、全体の5―10%に達すると見込んでいます。

 発達障害の理由は未知な部分が多くを占めますが、大きく遺伝的要因と環境的要因が考えられます。環境要因は家庭環境のみならず、社会環境も影響します。

■年齢や症状に応じたさまざまな検査、高圧酸素室を利用した画期的な治療

 当クリニックには専門医師7人が勤務、言語治療室(Speech Therapy Room)、作業療法室(Occupational Therapy Room)などを含めた全15室の検査室・診察室・治療室があります。

 検査は年齢に応じてさまざまです。一例として幼児期の患者には、積み木などを利用して三角や四角の形を合わせるといった検査を実施します。年齢が上がってくると、会話による検査がほとんどとなり、年齢に一致する返答・反応かを診察。両親との対話、学校の担任への質問、心理テストなども行います。自閉症を含む発達障害というのは心の問題にとどまらず、消化不全など体調にも影響を及ぼします。検査は作業的、人格的、社会適応的、体力的に細かく実施されます。

 治療は療育や心理療法が主となってきます。検査の結果に応じて、医師が慎重に治療を進めていきますが、前述のとおり長い時間を要しますので、何よりも周囲の理解と支援が大事です。体調にも影響が及んでいるときはもちろん、内科的な治療が施されます。

 自閉症は脳の発達障害が起因しているので、脳の活性化が治療に有効です。当クリニックでは治療の一環として高圧酸素室(Hyperbaric Oxygen Center, HBO)を活用しています。HBOは例えばスキューバダイビングの減圧症や動脈空気塞栓症の治療に利用される機器で、脳に効果的に酸素を供給することが可能。空気中の酸素濃度は約20%ですが、HBOは100%の酸素濃度を作り出します。HBOは2歳から利用でき、1回60分で40回利用が目安です。バンコクでは私だけが自閉症の治療にHBOを利用しています。

■より早い発見とより早い治療開始を

 治療を行わないと、社会に適応できずに苦労してしまうかもしれません。「レインマン」や「フォレスト・ガンプ/一期一会」などの映画が、自閉症や発達障害の問題を抱える成人を題材にしています。発見と治療開始は可能な限り早い方がよいでしょう。当クリニックの検査を受けることで、問題のより早い発見が可能です。

 婚前や出産前でも専門書や専門サイトで情報を収集し、出産後は健康診断を受けるなど、お子さんのいる方は心に留めておいてください。

Bangkok Hospital
住所:2 Soi Soonvijai 7, New Petchburi Road, Bangkapi, Huay Khwang, Bangkok 10310
電話:0-2310-3257 (Japan Medical Service 7時―17時)
ファクス:0-2755-1261
Eメール:jpn@bangkokhospital.com (平日のみ)
ウェブサイト:www.bangkokhospital.com

バンコク病院小児発達障害・神経クリニック:午前8時―午後7時
チョラパット医師勤務時間:月-土 午前9時―午後5時
《newsclip》

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