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「出てくれば何とかなる」時代はもはや過去 タイ進出支援・日タイビジネスマッチング MATCHING & RELATIONSHIP CONSULTING

2015年9月30日(水) 21時20分(タイ時間)
世界の山ちゃんとバイヨークグループのフランチャイズ契約式の様子。6年越しのバイヨークグループからのラブコールで実現。の画像
世界の山ちゃんとバイヨークグループのフランチャイズ契約式の様子。6年越しのバイヨークグループからのラブコールで実現。
連日大盛況の世界の山ちゃんタイ本店。最初の2か月はバイヨーク氏自ら店頭に立った。の画像
連日大盛況の世界の山ちゃんタイ本店。最初の2か月はバイヨーク氏自ら店頭に立った。
11月16日にフランチャイズ店をオープン予定の野菜を食べるカレーcamp。日本で最も勢いのあるカレーチェーンで、タイ側からのアプローチにより実現。の画像
11月16日にフランチャイズ店をオープン予定の野菜を食べるカレーcamp。日本で最も勢いのあるカレーチェーンで、タイ側からのアプローチにより実現。
リンガーハットグループの日本でのタイ人幹部の研修の一コマ(キャベツ農家見学)期間中、研修担当の日本人が張り付くなど海外の人材育成に投資を惜しまない。の画像
リンガーハットグループの日本でのタイ人幹部の研修の一コマ(キャベツ農家見学)期間中、研修担当の日本人が張り付くなど海外の人材育成に投資を惜しまない。
ホテル再生大手のBBHグループのタイ進出支援。シラチャシティホテルの買収をサポートした。の画像
ホテル再生大手のBBHグループのタイ進出支援。シラチャシティホテルの買収をサポートした。
1号店からお手伝いしている@タックルベリーは10月21日にイオンシラチャへ3号店をオープン。の画像
1号店からお手伝いしている@タックルベリーは10月21日にイオンシラチャへ3号店をオープン。
岩原 優 氏 (Managing Director)

■求められるのは「日本のトレンド」
もはや「出せば儲かる」時代ではなくなった日系飲食店

 弊社は日系企業タイ進出支援・日タイビジネスマッチングとしてこれまで30社、物件仲介を含めれば50社ほどのお客様のお手伝いをしてきた。自動車部品専門店、釣り道具店、飲食店など幅広い業種に渡るが、最近は飲食業が半数を占める。ここにきて強く感じるのは、「タイで店舗展開を」という日本からの一方通行的な進出から、地元タイ人による「日本のこのトレンドをぜひ」という誘致への変化だ。「日本からタイ」という方向はそのままでも、「選ばれる店」が勝ち組となる市場に変わりつつある。

■「出てくれば何とかなる」時代はもはや過去

 製造業からサービス業までありとあらゆる業種が日本からタイに進出しているが、弊社ではサービス業を中心に進出支援・ビジネスマッチングをお手伝いしている。2号店、3号店と店舗を増やしたり、日本人在住者が多いことで知られる東部チョンブリ県シラチャー郡に新規開店したりなど、順調に事業を拡張しているお客様が多い。シラチャーではまた、近々開店する「イオン・シラチャーショッピングセンター」のテナント紹介や、日本人によく利用されるホテルの売買仲介も手がけている。

 飲食業に限って過去1―2年を振り返ると、日本からの純粋な進出は明らかに落ち込んでいる。長く続く円安も影響しているだろう。手持ちの資金が数百万円でも円高を追い風にタイに進出、店を出せば物珍しさもあってお客が入った、という時代は遠い過去の話になっている。

 その一方で増えてきているのが、地元タイ人による誘致だ。「日本のこのお店が美味い、このトレンドをタイに」というピンポイントなニーズが目立ちはじめ、弊社もそのようなタイ企業からの依頼を多く受けるようになった。円安はタイの投資家ににとっては追い風だ。

 タイ人旅行者が急増する日本では今、「タイ人に人気」という飲食店が増えてきている。中には「『タイに出店しないか』という誘いをタイから直接受けている」といったお店もある。「タイで日本と同等の味を維持するのが(環境的に)難しい」「日本からタイに、というだけで価格が上がってしまい、コンセプトから外れていく」といった理由で、そのような誘いを断る店が少なくない。コンセプトの揺るがない誠実なお店ほど求められるのかも知れない。

■「余裕ある体力」「信頼できるタイ人パートナー」「オーナーの積極的姿勢」

 まずは資金力や人材力といった体力だ。弊社のお客様で、「1億円くらい無駄にしてもやり直す体力が必要」と話される方がいらした。いかに綿密に市場を分析して自信を持って開店しても、常に順風満帆とは限らない。壁に突き当たったときにやり直す力を常に蓄えておかなければならない。決して商品やメニューのオリジナルを最初から変える必要はないが、マーケットをしっかり分析した上で、タイ人顧客にカスタマイズしていく期間がどうしても1―2年は必要。それを補うだけのゆとりのある体力を持ってなければならない。

 信頼できるタイ側パートナーと組むことができれば、なお心強い。弊社のお客様に、前述の日本のトレンドを積極的に呼び込んでいる方がいる。業界で多大な影響力を発揮。自ら提案した日本のチェーン店のバンコク出店では、一見さんでは相手にもしてもらえないバンコク最大級のショッピングコンプレックスでもスペースをすんなり確保された。

 また、弊社のお客様に、本業ではホテル業や不動産業を営み、新規事業として居酒屋など日本の飲食店を展開する企業がある。日本から初進出し、フランチャイズ加盟店となってオープンした居酒屋では、タイ人のオーナーが自ら2カ月間店に立ち、「いらっしゃいませ!」と料理やビールを運んだ。店舗の現場を把握し、本部との話し合いを重ね、タイ独自のマーケットにあった改善を一緒になって進めるなど、本部と良好な信頼関係を構築している。同氏の行動力はタイ人客の動員数に反映される。日本からの進出間もない同店は今、ほかのパートナーでは成し得なかったであろう客数と売り上げを誇っている。

 そのような積極的な姿勢はむしろ、タイ人側ではなく日本人側に求められる。「出せば儲かる」といった生易しい市場でなくなった今、人任せにせず、事業として収益の柱に育てようという気概がなければ、失敗に終わる可能性が高い。

 タイ進出の日系企業の多くが人材育成を重視している。タイ人スタッフの日本研修は今や普通に見られる光景だが、日本の職場を経験させるだけでなく、日本の文化も学ぶ研修を実施する企業はどれだけあるだろうか。

 弊社のお客様には、タイ人スタッフに茶や花などに接して日本流の接客を学んでもらったり、農家での野菜作りを経験して日本食への理解への深めてもらったりと、より奥行きのある研修を実施。弊社もそのような人材育成構築のお手伝いを続けており、評価をいただいている。

 弊社ではもう一点、「タイに出てきたものの問題続き」というお客様からご相談を受けることが多く、駆け込み寺的になってきている部分がある。外資規制がある中でパートナーの問題や、タイ人のニーズがつかみきれないなど、中にはどうしようもないケースが多い。しかし、マイナスからスタートしたお客様が弊社のお手伝いによって良くなってきた事例も出てきており、やりがいを感じている。

■不景気といわれても購買力の高いバンコク都民

 成功されているお客様も常にアイデアを凝らし、新しいメニューを打ち出している。お客が入っているから安心、というわけではない。弊社が事務所を構えるスクムビット通りトンロー界隈では、新しいお店が月1、2店のペースで新しい飲食店がオープンしているが、月1店ぐらいはどこかが閉店に追い込まれている。

 「安い市場」「安い労働力」といわれたきた時代は過去であり、店舗出店にも人材育成にも相当の資金が必要なタイ。物価も人件費も上昇している分、不景気といわれながらもバンコク都民の購買力は常に高く、日本人は決してかなわない時代になってきた。生易しくはないが魅力的な市場であることは今も変わりない。

MATCHING & RELATIONSHIP CONSULTING CO., LTD.
住所:THE OPUS BUILDING 4F, 139 Soi Thonglor 10, Klongtan Nua, Wattana, Bangkok 10110
電話:02-713-8664
Eメール:info@marcthai.com ウェブサイト:www.marcthai.com
《newsclip》


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