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外資系損害保険が「自動車保険」で消耗戦、中国業務の停止相次ぐ

2015年10月14日(水) 13時59分(タイ時間)
【中国】中国自動車保険市場から複数の外資が撤退を決めている。

 米AIG傘下のAIU保険も9月下旬、中国で自動車保険の受付を停止すると発表した。業務の重心は今後、旅行保険、域外保険に据える。この背景には、コスト高、損失拡大などがあるとみられる。北京晨報が13日付で伝えた。

 AIU保険の2013年業績をクローズアップすると、車両保険、第3者責任保険業務の損失額は中国で5000万人民元を超えた。14年になっても経営環境は改善せず、収入が641万人民元に低迷する一方で、損失額は7085万人民元に膨らんでいたという。中国の自動車保険分野から撤退するのは、同社だけでない。スター・インターナショナル・カンパニー傘下のスター保険も今年、年初時点で自動車保険の受付を休止した。

 外資損害保険22社のうち、10社あまりが中国で自動車保険を手がけている。ただ、そのすべては14年通期で赤字経営に陥った。外資勢で中国最大手の安盛天平財産保険公司(アクサ系)も、売り上げ62億8500万人民元に対して、損失は3億600万人民元。米リバティ・ミューチュアル・グループの中国現地法人である利宝保険公司も、売り上げ7億3300万人民元、損失1億9500万人民元を計上した。韓国系のサムスン財産保険(中国)に関しても、自動車保険に関しては売り上げ2億2300万人民元、損失1億2300万人民元と苦戦している。

 中国の保険当局は、12年5月1日になって自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の業務を外資に開放した。ただ、3年経った現在でも、合算のシェアは1ケタ台に過ぎない。販売・サービス網が過小なことが響いている。中国の自動車保険は利益率が1%前後に過ぎない。一定規模に業務が育たない場合は、今後も赤字経営を強いられる見通しだ。
《亜州IR株式会社》

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